ホスピタリティ・マネジメント学科嶋田ゼミと「ぴあラボ」の学生が企業と共同プロジェクトを開始

学部

2021.07.05

 6月19日(土)、ホスピタリティ・マネジメント学科・嶋田文広講師(専門:キャリアデザイン)のゼミ3年生11名と、学生団体「ぴあラボ」の1~3年生の6名が株式会社ヤマチク(玉名郡南関町)の箸工場を見学し、本社で同社製品についての現状調査の報告を行いました。

 地域社会(行政・企業等)や住民が持つ課題などをリサーチし、マーケティング手法を用いて課題解決のプロセスを学ぶ嶋田ゼミと、学生団体「ぴあラボ」は合同で、ヤマチクの課題を解決するための共同プロジェクトを実施しています。

 ヤマチクは、国産の天然竹を材料にして、全ての工程を自社で行う日本唯一の竹箸メーカー。今年6月には同社のオリジナル商品「okaeri(おかえり)」が、国際的な広告・デザイン賞「The ADC Annual Awards(ニューヨークADC賞)」のパッケージデザイン部門において、MERIT賞を受賞するなど注目を集めている企業です。今回の共同プロジェクトは、嶋田講師の呼びかけで実現しました。

 現場を実際に知ることを目的に行われた工場見学では、生竹をカットし乾燥させ、さまざまな機械で少しずつ“箸”の形に整えていく工程、塗装、検品、梱包など一連の製造過程を見学。途中、箸の“頭”を滑らかに削る工程や、ニス塗り、梱包などの作業体験も行いました。

 工場見学後は、事前に課された課題「ヤマチクの箸を熊本で販売する場合にふさわしい場所はどこか」に対する調査報告を班ごとに発表。学生は、箸のオリジナルデザインのカスタマイズ販売や、飲食店で実際に使ってもらった後に店内で販売する案などもあわせて提案し、発表後は山﨑彰悟専務取締役と従業員から質問やアドバイスを受けました。発表後に山﨑専務は「授業の一環ですが、皆さんを対等なビジネスパートナーだと思っています。皆さんだからできることを一緒に実行していきましょう」と語りかけました。最後に嶋田講師から「マーケティングを行ううえで、現場を知ることはとても重要。今日の学びをいかし、企画内容に独自性を出して、積極的にプロジェクトを進めてほしい」と話しました。

 今後は、発表内容をブラッシュアップし、商品開発、PRなどヤマチクと共同でプロジェクトを進めていく予定です。

SHARE: