水俣学研究センター第18期公開講座が開講しました

地域

2021.09.30

 9月28日(火)、本学水俣学研究センター主催の第18期公開講座がエコネットみなまた(水俣市)で開講しました。今期のテーマは「新型コロナウイルス感染症に翻弄される暮らしと社会~私たちはどのような未来を選択しようとしているのか?~」。10月26日(火)まで毎週火曜日計5回の講座を予定しており、第1回目の今回は、厚生労働省専門家会議疫学班に所属し、新型コロナウイルス感染症対策の最前線で活躍する国際医療福祉大学医学部の和田耕治教授(専門:公衆衛生学)が登壇し、「新型コロナウイルス対策これまでとこれから」と題して、新型コロナウイルス感染症の現状と今後の方向性について語りました。講義はオンラインでも行われ、会場には26名、オンラインで16名の方が受講しました。

 和田教授はワクチン接種率の動向やワクチン接種の重要性を紹介したうえで、「市町村単位で目標を設定するなど、ワクチン接種率をできるだけ高くすることが重要。そのなかで『接種を希望しない人』の感染を社会としてどう捉えていくのかを考えていかなければならない」と述べ、「家族だけでの他の人との密を避けた旅行など日常生活のなかで感染リスクが低いにもかかわらず敬遠されていることから再開していくべきである」と、これからの感染リスクとの付き合い方についても言及しました。

 講演後は、会場やオンライン上から多くの質問が寄せられ、新型コロナウイルスの終焉までの道すじや抗体カクテル療法の実態など一つひとつの質問に、和田教授が丁寧に回答しました。

 第18期公開講座は、今後、保健所の取り組みや感染症と人権問題などについて各分野の専門家が登壇する予定です。詳しくは水俣学研究センターホームページでご確認ください。

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