社会福祉学部第20期「水俣学講義」が開講しました

大学

2021.10.05

 9月30日(木)、社会福祉学部の第20期「水俣学講義」が開講し、「水俣学への誘い」をテーマに第1回の講義がオンラインで行われました。

 この講義は、水俣病事件を単に知識として学ぶだけでなく、水俣病とかかわった研究者、行政関係者、支援者、市民、写真家、作家などから話を聞き、歴史や法、差別などさまざまな視点から水俣病を捉え、学びを深めていくものです。3年生以上の学生を対象として、社会福祉学部4学科111名の学生が受講しています。また、水俣学研究センターホームページから、インターネット中継を通して一般の方も聴講できるようになっています。

 第1回の講義に登壇した社会福祉学部・水俣学研究センター長の花田昌宣教授(専門:社会政策)は、公式確認から65年経った水俣病の発生とこれまでの患者さんの苦難に触れ、「水俣病は終わっていない。水俣病患者自身が受けてきた身体的・精神的苦痛を知り、同じ過ちを繰り返さないためにも、これからの一人ひとりの暮らしのあり方を考えてほしい」と語りました。

 講義は、毎回担当する講師が変わるオムニバス形式で全15回行われ、今後は胎児性水俣病患者の永本賢二氏をはじめ水俣病にかかわる研究者や医師などが登壇する予定です。

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