「子ども家庭福祉入門」で児童養護施設勤務の卒業生がゲスト講義

学部

2021.10.12

 10月6日(水)、子ども家庭福祉学科の「子ども家庭福祉入門」(担当:出川聖尚子教授、山西裕美教授、上原真幸講師)で、児童養護施設「藤崎台童園」に勤務する坂井遥加氏(2015年卒 子ども家庭福祉学科第6期生)が講師として登壇しました。講義は、新型コロナウイルス感染防止対策のため、受講生を別の2教室に分けてライブ配信で行われ、83名の学生が受講しました。

 坂井氏は在学時に保育士と社会福祉士の資格を取得し、同園にはケアワーカーとして勤務。7年目を迎えた現在は、4名の子どもたちの対応にあたり、子どもたちの成長を支えています。

 講話のなかで坂井氏は、自身の大学時代の学びや保育士と社会福祉士の資格取得をめざした理由、現在の児童養護施設職員としての仕事内容について紹介しました。さらに、現代の児童養護施設が担う役割が変化していることに触れ、「社会的養護は、施設養護から家庭的養護へと変わってきており、入所型施設の機能転換が求められているが、それでも虐待が理由で預けられる幼児のケースは増えている。さらに、グループホームなど家庭に近い環境をめざした施設の小規模化が進められている」と施設養護の現状と課題について述べました。

 会場からは「コロナ禍が子どもたちに与えている影響は」「子どもと接する際に大切にしていることは」「自身の家庭との両立はできるか」などの質問が寄せられ、坂井氏の実際の勤務状況が紹介されました。

 最後に坂井氏は「子ども家庭福祉学科は、社会福祉士の資格も取得できることが魅力。社会福祉士の資格を取得することで、児童分野だけでなく、高齢者やしょうがい者の福祉分野にも精通でき、視野の広い支援ができると思う」と学生に向けてメッセージを送りしました。

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