商学部 池上・足立・嶋田ゼミの産学連携プロジェクトのキックオフで”SDGsを学ぶ”ゲスト講義を実施

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2021.11.01

 商学科 池上恭子教授(専門:財務管理論)、足立裕介准教授(専門:中小企業論)とホスピタリティ・マネジメント学科 嶋田文広講師(専門:キャリアデザイン)のゼミ生が、熊本商工会議所と協同で、県内企業のSDGs経営※の推進を図る産学連携プロジェクトをスタートさせました。このプロジェクトは、学生ならではの課題発見力や柔軟な発想をいかして、熊本商工会議所会員企業のSDGs経営の有効事例の創出につなげることを目的としています。

 10月13日(水)、SDGsを理解するために、SDGs経営のコンサルティングを行う原口真氏(MS&ADインターリスク総研株式会社フェロー)を講師に迎え、「ありたい未来を共に創る~SDGs経営入門~」と題したゲスト講義を実施。学生31名と熊本商工会議所職員6名が参加しました。講演に先立ち、池上教授がプロジェクトの概要を説明し、「制限が多いコロナ禍において、このような産学連携で学ぶ機会はありがたい。まずはSDGsを知ることから始めましょう」と語りかけ、熊本商工会議所の川田晃仁総務部次長が「皆さんの若いアグレッシブな発想力をいかして、SDGsと企業の稼ぐ力を結び付けていきたい」と挨拶しました。

 原口氏は講演で、SDGs経営に必要なキーワードとして、①アウトサイド・イン(社会課題の解決を起点にしたビジネス創出)、②バックキャスティング(未来の姿から逆算して今からやるべきことを考える)、③パートナーシップ(産学官民連携)について解説。「SDGsは“すぐにできる環境にやさしい”ことに取り組むのではなく、根本的に経済社会の在り方の変革が必要。無理だと思う高い目標でも、皆で動けば変わる」と訴えました。

 今後は、来年度のプロジェクトの本格始動に向けて、SDGsへの理解を深めるワークショップなどを予定しています。

※SDGs経営…CSR(企業の社会的責任)ではなく、企業の事業活動を通じて社会的な課題を解決し、「社会価値」と「企業価値」を両立させようとするCSV(共有価値創造)という考え方を核に、”SDGs(国連の持続可能な開発目標)17の目標”の視点を経営に取り入れ、収益構造の確立をめざすもの。

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