商学科「地域とスポーツビジネス」で火の国サラマンダーズ社長の神田康範氏がゲスト講義

商学科

2021.10.29

 10月22日(金)、商学科「地域とスポーツビジネス」(担当:池上恭子教授)の授業で、2020年に設立された熊本県のプロ野球チーム「火の国サラマンダーズ」を運営する、KPB Project株式会社代表取締役社長の神田康範氏がゲスト講義を行いました。講師の神田氏はこれまでに、プロサッカー選手・本田圭佑氏のマネジメント業務や、オーストリアのサッカーチーム・SV HORNの運営、プロバスケットボールチーム・ライジングゼファーフクオカの代表取締役社長などの経歴を持っています。

 この授業は、プロスポーツチームの運営に関する知識を学び、マーケティング、金融、会計、マネジメントの学びにつなげることを目的とするもの。今回は新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、1449教室からWeb会議ツール「Zoom」を使用したライブ配信を実施。「『しくじり神田先生』からの教訓~スポーツは公共財~」をテーマに、これまでのキャリアから学んだことや、社長就任に至った経緯、球団の運営などについて話があり、約100名の学生がオンラインで受講しました。

 講義のなかで神田氏は、SV HORNやライジングゼファーフクオカの経営において、「当時は地元のファンやスポンサーのことを考えられず、チームが強ければみんなに喜ばれる思っていた」と失敗から学んだ事例を紹介。また、現在の球団運営については、「『しくじり』を教訓に、スポーツで故郷に恩返しをしたかった。スポーツクラブはみんなに愛され、子どもたちに夢を与えられる『公共財』。誰かのものであってはいけないし、潰れてもいけない。そのために、火の国サラマンダーズは常に話題を切らさず、ファンを巻き込み、参加してもらうことで、すべての県民に愛されるチームをめざしている」と語りました。

 講義後には質疑応答の時間が設けられ、学生から、「コロナ禍において、球団で取り組んでいることはありますか」「本田圭佑氏のマネジメント時代、カンボジアやウガンダのサッカーチームの運営にも携わりましたか。また、現在も交流はありますか」「経営においてメンタル面で気をつけていることは」などの質問が寄せられました。

 最後に神田氏は、「常に挑戦し続ければ、キャリアアップにもつながる。さまざまなことに飛び込む勇気を持ってほしい」と語りかけました。

SHARE: