経済学科 境ゼミが高橋稲荷神社でマッピングパーティーを行いました

交流

2021.11.19

 11月14日(日)、経済学科 境章教授(専門:情報科学)と3年のゼミ生5名(新型コロナウイルス感染拡大防止策として参加学生を半数に制限)が高橋稲荷神社(熊本市西区)で、まちを歩いてオープンストリートマップ上に地図情報を集めるイベント「マッピングパーティー」を行いました。地域社会の課題解決やデジタルコンテンツ制作に取り組む境ゼミは、企業や自治体など外部に向けて研究内容を紹介する「オープンゼミ」を6/26(第1回)、8/28(第2回)に開催し、産学官連携の技術交流を図ってきました。今回は第3回オープンゼミとして、熊本ソフトウェア株式会社の櫻木誠氏をアドバイザーに迎え、マッピングパーティーを実施。熊本市市街地整備課、熊本市西区西部まちづくりセンター、kumaMCN(Kumamoto Motion Control Network)、NECソリューションイノベータ株式会社、本学職員など15名が参加しました。

 はじめに櫻木氏が「マッピングパーティーは単なる地図づくりではなく、コミュニティづくり。参加者同士や地域の方々と交流して地図を充実させていくことが、地域の活性化につながる」と述べ、具体的なマッピング方法について解説しました。その後、参加者は同神社の敷地内を歩き、石碑や鳥居、経路案内、外灯、階段の段数、樹木の種類、トイレなど、マッピングの対象を各自で定め現地調査を実施。配布された紙の地図やスマートフォンのアプリに情報をメモしたり、撮影したりしながら、2時間程度散策しました。

 現地調査後は、城山地域コミュニティセンターに場所を移し、iDエディタ(※)を使用したオープンストリートマップの編集作業に取り組みました。櫻木氏からタグ付けの方法や注意点などについて説明を受けた後、収集した地図情報をオープンストリートマップ上にアップロード。互いに編集画面を覗き込み話し合う姿や、櫻木氏に積極的に質問する様子が見られました。

 熊本市市街地整備課の尾辻亮氏は「自治体としての観点で、地域にお住まいの方や観光客に役立つ情報は何だろうと考えながら歩き、お年寄りが散歩するときの目安になるのではないかと、階段の段数を記録した。地図に残して終わりではなく、その情報を用いて今後地域でどう活かせるのか検討していきたい」と述べ、学生からは「今回はじめてマッピングパーティーに参加したが、大学生だけでなく高校生や中学生も一緒にゲーム感覚で実施すると盛り上がるのでは」といった感想があがりました。境教授は「イベントをとおして、マップを登録するときにどんな情報が必要なのか理解が深まり、新しい技術を習得することができた。次はイベントをサポートする立場で参加したい」と話しました。

 境ゼミでは、年度末に活動について成果報告会を実施する予定です。

※iDエディタ:PC用のブラウザタイプのオープンストリ-トマップ編集ツール

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