商学科『地域とスポーツビジネス』でJリーグ社会連携室と連携した地域課題解決プログラムを実施
2021.12.15
スポーツビジネスと地方創生の関わりについて学ぶ、商学科の『地域とスポーツビジネス』(担当:池上恭子教授)で、12月3日(金)、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)社会連携室 室長の鈴木順氏を講師に迎えたゲスト講義がありました。ロアッソ熊本を運営する株式会社アスリートクラブ熊本 営業部の山内慧氏も参加し、Web会議ツール(Zoom)を使用して行われた講義を、履修者95名が聴講しました。
この授業は、地方のクラブチームが抱える運営に関する課題を解決し、チームの発展とともに地域の活性化を考えるものです。昨年6月に、本学と株式会社アスリートクラブ熊本は、地方創生にかかわる人材の育成をめざした包括的連携協力に関する協定を締結。その一環として、昨年からJリーグの社会連携活動「シャレン!※」で「ロアッソ熊本をつかって社会・地域課題を解決する」をテーマに、課題解決型学習(PBL)に取り組んでいます。
鈴木氏は、「Jリーグをつかおう!」と題し、「シャレン!」の目的や意義、実際の取り組み事例などについて説明。団体や企業、個人がそれぞれの強みを持ち寄り、共通のテーマで新たな価値を“共創”する過程と、スポーツを活用して豊かなコミュニティを創る重要性ついて語りました。その後、ロアッソ熊本をつかって地域の課題解決を考えるうえで「学生の柔軟な発想力を強みにして、“実現したら皆がハッピーになる”企画を考えて」と語りかけました。
講演後には質疑応答の時間が設けられ、学生から「Jリーグと大学生で“子ども食堂”に取り組めないかと考えている。これまでの実例を知りたい」といった活動に関する積極的な質問が寄せられました。
今後は、グループに分かれて地域課題解決の企画を練り上げ、来年1月7日(金)に鈴木氏と山内氏へプレゼンテーションを行う予定です。
※「シャレン!」…社会課題や共通のテーマに、地域の人・企業や団体・自治体・学校などとJリーグ・Jクラブが連携して取り組む活動で、地域社会の持続可能性の確保やステークホルダー(利害関係者)の価値の再発見といった効果を生み出すもの。活動を通して、SDGs(持続可能な開発目標)にも貢献している。