第29期「DOがくもん」第1回講演会を開催しました

地域

2021.12.17

 本学と熊本日日新聞社が共催する公開講座第29期「DOがくもん」第1回講演会が12月11日(土)、オンラインと14号館高橋守雄記念ホールを会場にパブリックビューイングで開催され、約100名が視聴しました。昨年度(第28期)の講演会は新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため中止しており、2年ぶりの開催となりました。

 気象予報士 天達武史氏が「天気の達人から見た気象災害への備え ~熊本豪雨の教訓も踏まえ~」と題して講演。天達氏は2002年に気象予報士に合格し、現在テレビの情報番組で気象防災キャスターを担当しています。

 天達氏は、近年、雨による災害が増えていることに触れ「大雨後の川の氾濫にはタイムラグがある。正確な情報を元に、早めの避難が必要」と指摘。地球温暖化が2000年以降急速に進み、その原因は「自然」ではなく「人間」の変化によるものとし「現在の気象災害はこれまでの常識が通用しない。今生活スタイルを変えることが、20年後30年後を変えることにつながる」と話しました。その後、クイズ形式で「天気予報でいう『夕方』は何時から何時まで」といった天気予報に関する表現や、日本や世界の自然環境の変化について解説しました。最後に「危険が目前に迫った時には、ためらわずに安全な場所に避難し、そして周囲にも声をかけることができる人になりましょう。自分の身は自分で守ることが大切です」と締めくくりました。

 講演終了後には、事前に視聴者から寄せられた「地球温暖化の反対で地球『寒冷化』は存在するのか」「気象予報士試験対策のポイントは」といった質問一つひとつに丁寧に回答しました。

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