商学部 池上・足立・嶋田ゼミの産学連携プロジェクトに向けて“SDGsへの理解を深める”ワークショップを実施

学部

2021.12.22

 商学科 池上恭子教授(専門:財務管理論)、足立裕介准教授(専門:中小企業論)とホスピタリティ・マネジメント学科 嶋田文広講師(専門:キャリアデザイン)のゼミでは、熊本商工会議所と協同で、県内企業のSDGs経営※推進を図る産学連携プロジェクトに取り組んでいます。このプロジェクトは、学生ならではの課題発見力や柔軟な発想をいかして、熊本商工会議所会員企業のSDGs経営の有効事例創出につなげることを目的としています。2022年度の本格始動に向けて、12月8日(水)、133教室でボードゲームを用いてSDGsについて考えるワークショップを行い、学生26名が参加しました。

 はじめに、同ボードゲーム公認ファシリテーターの資格を持つ嶋田講師がSDGs誕生の背景や内容を説明。SDGsに取り組むうえで「目の前の課題だけでなく、広く深く『社会・経済・環境』の調和を考えて、“誰か” ではなく “誰もが” 行動・協力することが必要」と話しました。

 その後、グループごとにボードゲーム「Sustainable World BOARDGAME」を実践。これは、環境・社会・経済に関するミッションに取り組み、SDGsに関する世界の課題解決事例を学びながら「SDGs(17のゴール)の達成」と「自己成長」をめざすもの。ミッションに取り組むなかで、経済のスコアが上がると同時に環境のスコアが下がるといった“トレードオフ(何かを選ぶ際に他の何かを犠牲にする)”など現実世界と同じ出来事が発生します。学生たちは達成期限2030年(ゲームでは50分)という限られた時間のなかで、グループのメンバーと声をかけあって積極的にゲームに臨みました。

 ゲーム後には、嶋田講師が世界や日本が抱える問題・課題と「SDGsの17のゴール」がどう関わっているのか、SDGsの本質について解説。「まずは“世界はつながっている”ことを知ること。そして、当事者意識をもって“楽しく”“みんなで”未来のことを考えて行動しよう」と語りました。

 学生からは、「ゲームに取り組んでみて『SDGsの17のゴール』の目標値を均等に上げることが難しかった。すべてが“つながっている”ということを実感した」「ゲームでは順調に進んだが、現実はどうなのかと不安になった」などの声があがりました。

 

※SDGs経営…CSR(企業の社会的責任)ではなく、企業の事業活動を通じて社会的な課題を解決し、「社会価値」と「企業価値」を両立させようとするCSV(共有価値創造)という考え方を核に、”SDGs(国連の持続可能な開発目標)17の目標”の視点を経営に取り入れ、収益構造の確立をめざすもの。

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