大西熊本市長とホスピタリティ・マネジメント学科 伊津野ゼミの学生が意見交換

学部

2022.05.16

 5月9日(月)、14号館1412教室でホスピタリティ・マネジメント学科 伊津野範博教授(専門:交通論、物流論)のゼミに大西一史熊本市長をゲストに迎えて意見交換会を行いました。

 これは熊本市が第8次総合計画を策定するうえで、“将来を担う若者たちと直接対話したい”という大西市長の意向を受けて実現したもので、ゼミ3年生9名が参加しました。

 冒頭で伊津野教授が「率直な意見を大西市長にお伝えして、今後熊本がどのようにあるべきかをお互いに検討する場にしたい」と挨拶。その後、大西市長が「新しい熊本のまちづくり」と題してこれまでの取り組みなどを説明しました。

 学生からは、少子高齢化・過疎化、最低賃金、子育て・教育支援、まちの魅力向上、企業誘致、公共交通機関におけるMaaS(マース)※の整備、複雑な道路標識など市政全般におよぶ質問があがりました。「高齢化が進み、高齢者優位の政策が増えるのではないかと不安があります。若者の意見を反映する仕組みはありますか」との質問に、大西市長は「若者と高齢者とのバランスをとりながら声を聞いていくことが大事。熊本市のLINEアンケートなどのツールも活用してほしい」と回答。学生たちに向けて「まずは自分の関心のある分野だけでいいので、身近なところから市政に関わってもらえると嬉しい」と語りかけました。

 意見交換会を終えて、大西市長は「熊本市と学生の皆さんの問題意識が比較的近いところがあると思った反面、熊本市がどのようなことを考えているのかを伝えきれていないと感じた。このまちの将来を担っていく若い世代の皆さんに多くの情報を伝え、そしていただいた若い感性のアイデアを今後にいかしたい」と話しました。

 参加した明石健吾さんは「とても緊張しましたが、直接考えを伝えることができて嬉しいです。あらためて“熊本をよりよくするために、できることを考えよう”という思いが強くなりました」と語り、明るい表情を見せました。

 

※MaaS(マース:Mobility as a Service):スマートフォンのアプリ等で目的地までの経路や交通手段を検索し、予約から決済までを一つのサービスとして提供する仕組み。

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