子ども家庭福祉学科「児童ソーシャルワーク特論」でゲスト講義を実施

地域

2022.06.20

 6月10日(金)、子ども家庭福祉学科の吉津晶子教授(専門:学校教育学)が担当する「児童ソーシャルワーク特論」で、熊本県ひとり親家庭福祉協議会会長の藤井宥貴子氏を迎えてゲスト講義がありました。

 この授業では児童ソーシャルワークの理論や家庭への支援、子ども育成支援のあり方を学び、子ども食堂・地域食堂を対象として理解を深めています。今回は、食材提供支援や生活相談などさまざまな支援事業に取り組む藤井氏が「すべての子どもが笑顔でいられる社会を目指して 子ども見守りネットワーク」と題して講義。県内のひとり親家庭の現状や、課題などについて説明しました。

 藤井氏は、新型コロナウイルスの感染拡大によって、経済的困窮、心身の不安定、孤立化の課題が深刻になっていると話し、「身近なところで本当に困っている人がいる。全国から集まった食材を配るプロジェクトを行ったが、物資を配ることが一番の目的ではなく、最も大事なことは声をかけること。『一人じゃないよ』『頑張りすぎないで』と伝えることが重要。私の力は“微力”だが、“無力”ではないと信じて活動を続けている。みなさんの力を貸してほしい」と学生に向けて語りかけました。

 今後は、行政からの視点を学び、実際に子ども食堂でフィールドワークを行います。学生たちは履修後、熊本県の協力を得て、子ども食堂などへ支援者としてボランティアに参加する予定です。

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