サイバー防犯ボランティア「KC3」が警察庁サイバー警察局と熊本県警察と意見交換
2022.06.23
6月14日(火)、東海大学熊本キャンパスで、サイバー防犯ボランティア「KC3」が活動するうえでの課題や問題点などについて、警察庁サイバー警察局と熊本県警察の担当者と意見を交換しました。今回の意見交換会は、警察庁サイバー警察局からの呼びかけで実現し、本学学生3名を含む学生11名と警察庁サイバー警察局から2名、熊本県警察サイバー犯罪対策課から4名の、計17名が参加しました。
「KC3」は、県内4大学(本学、熊本県立大学、東海大学、崇城大学)の学生で構成され、本学は商学科・得重仁ゼミの学生が参加。安全で安心なインターネット環境づくりと、犯罪のない明るい社会づくりに貢献することを目的として、熊本県警察サイバー犯罪対策課と連携しながら、サイバーパトロールや小中学生等を対象とした防犯講話などの活動を行っています。
はじめに、警察庁サイバー警察局官民連携推進室長の安平俊伸氏が「小中学生や高齢者に“情報リテラシー”を語るには、堅苦しい言葉ではなく、皆さんからの言葉で情報を発信していただく方が効果的。皆さんの力が大切です」と挨拶。その後、各大学の代表者がこれまでの活動を報告しました。
意見交換では、防犯に関する広報啓発活動について「くまモンや地元のプロスポーツチーム、警察庁と協同でYouTuberなど影響力のある方と連携する」「大学生など学生は興味がある分野の情報は積極的に収集するが、そうでない内容だと知る機会が少ない。学校などの環境下で身近な人から周知した方が効果的」など途切れることなく意見があがりました。また、「KC3」の活動の活発化について「ボランティアではなく、インターンシップや授業と関連させるとより参加者が増える」「サイバー防犯の活動だけでなく、“楽しそう”と思ってもらえるようなイベントも行いたい」といった意見があがりました。
最後に安平氏は「今後も活動を活発化させるために、何か思いついたら『ちょっとしたことを伝えても』と思うのではなく、積極的に熊本県警に声を届けてほしい。それが警察庁まで届き、好循環がうまれる」と話しました。
参加した本学リーダーの福田想真さん(商学科4年)は「SNSのサイバーパトロールを主に考えていたが、他大学の活動を知り、今後の活動の幅が広がるのではないかと感じた。また、警察の方々に私たちの考えをお伝えできた」と語り、明るい表情を見せました。