メンタルヘルスソーシャルワーカーの檜垣俊輔氏がスキルアップセミナーで講演

大学

2022.10.04

 9月27日(火)、14号館1411教室で、本学ボランティアセンターが主催するスキルアップセミナー「信頼関係の築き方」を開催しました。このセミナーは、「コミュニケーション力を向上させたい」という学生の声を受け実施したもの。メンタルヘルスサポートオフィス檜垣代表の檜垣俊輔氏が講師を務め、学生17名が参加しました。

 熊本県人吉市出身の檜垣氏は、琉球大学卒業後、25歳でデイケア補助として精神科病院に入職し、医療ソーシャルワーカー5年、相談支援専門員15年のキャリアを経て独立。現在はスクールカウンセラーとして子どもたちの支援を行いながら、熊本県精神保健福祉士協会の理事も務めています。

 檜垣氏は、これまでの経験談を交え、相談援助技術の基本原則である「1.個別化」「2.意図的な感情表現」「3.統制された情緒的関与」「4.受容」「5.非審判的態度」「6.自己決定」「7.秘密保持」の「バイスティックの7原則」について解説。個々にあったコミュニケーションとその重要性について説明し、「援助の技術は磨けば光るもの。この原則を生活のなかで常に意識することで、自然と身につくようになる」と語りました。

 また、学生同士で自己紹介や、「怒ったこと・怒られたこと」「ダメ出ししたこと・されたこと」などの思い出を語り合うといったグループワークを実施。学生たちは学んだ原則に基づいて、「相手の態度を否定しない」「秘密を保持する」など傾聴の姿勢を実践しました。

 参加した菊本大新さん(第一部社会福祉学科4年)は、「家庭裁判所調査官をめざしていて、周りの人との接し方を学びたいと思い参加した。関わる人たちの生活背景を知ることの大切さを学べたので、今後のコミュニケーションにいかしたい」と笑顔で話しました。

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