商学部畠山ゼミが㈱古荘本店に新規事業などを提案

大学

2022.09.30

 9月22日(木)、びぷれすイノベーションスタジオ(熊本市中央区)で、商学部の畠山直准教授(専門:流通政策)の3年ゼミ生19名が、明治10年創業の繊維製品などの総合卸会社である株式会社古荘本店(熊本市)へ向けて、新規事業の提案やマーケティング分析の報告を行いました。
 畠山ゼミでは、授業の一環で、同社から提示された「Z世代※向けのアパレル事業の提案」をテーマに、ゼミ生たちが約4か月かけてマーケティング分析や同社の経営資源(リソース)を使用した新しい事業活動を立案。同社の古荘貴敏代表取締役社長へ3つの班に分かれてプレゼンテーションを行いました。
 報告会では、A・B・Cそれぞれの班で実施したZ世代へのアンケート調査の結果をもとに、B班は、ショールーミング※による商品探索を軸とした新しいアパレル小売活動「FFS(フルショウ・フィッティングスタジオ)事業」を提案。オンラインでの購入を基本としながら、フィッティングスタジオを本社倉庫近くに新設し、試着後、希望する顧客に店頭でもすぐに購入できる環境整備を提言。スタジオ内の一角を壁紙に工夫を凝らしたスペースにすることでその場での撮影を顧客に促し、SNSで商品を発信してもらうPR戦略や、おしゃれな自社ロゴ入りショッピングバッグを用意することでブランドイメージの向上を図るプロモーション活動など、学生ならではの視点で提案がなされました。
 古荘代表取締役社長からは、各班の発表後にコメントが述べられ、アンケート調査に関する質問や、学生の購買行動に関するマインドや傾向、学生目線での各種SNSの使い方の違いなどについて学生と意見交換する場面も見られました。また、講評では、C班の学生が実施したアンケート調査の信憑性に触れ、「かなり多くのZ世代の若者にアンケートをとっているので、信頼性が高い。事実に基づきながらも、学生ならではの発想を提案してもらえたので、実現にむけて動きたい」と語りました。
 均一価格で購入した服をリメイクする体験型事業を提案したA班の友口亜美さんは「アンケート調査の周知・集計に苦労したが、強調したいところをしっかり伝えることができた。秋学期も今回と同じように別の企業に向けてのプレゼンがあるので、今回の学びをさらに深めたい」と意気込みを語りました。

※Z世代・・・1990年代中盤から2000年代終盤、または2010年代序盤までに生まれた世代のこと
※ショールーミング・・・商品を購入する前に消費者が実店舗に足を運んで価格や性能などを確かめたうえで、実際の購入はオンラインで済ませる流れのこと

SHARE: