寄附講座「租税の基本と税理士の役割」が開催されました

大学

2022.10.03

 9月22日(木)、日本税理士会連合会による寄附講座「租税の基本と税理士の役割」が開講されました。これは同連合会が、税法に関する教育・研究活動を助成し、将来の租税教育を担う教員を養成することを目的として大学等で実施するもので、本学では2017年度より開催されています。今年度の講座は、商学部・経済学部の学生を対象に南九州税理士会会員12名・本学教員3名の計15名の講師によるオムニバス形式で進められます。この日行われた第1回の講義では、南九州税理士会会長の東秀優氏が講師を務め、「税理士制度と税理士の役割~税理士の過去・現在・未来~」をテーマに、オンラインで講演を行い、約80名が聴講しました。
 初めに、商学部の小谷学教授(専門:財務会計)が「税金は、生活するうえで皆さん全員に関係すること。税理士として実務をしている方々のリアルな声をしっかり聴いて学びを深めてほしい」と挨拶しました。
 講義では、東会長から、税理士の誕生について歴史的背景を交えた解説があり、時代の変遷に伴い、税制が制定された経緯について説明がありました。また、税理士業務について、「税法の専門家として、独立した公正な立場で申告納税制度の理念に沿って、法令に規定された納税義務の適正な実現を図り税理士の使命を全うすることが大切」と語りました。さらに、今後の働き方にも言及し、「AIなどを用いた自動処理も行われているが、税理士としての職業倫理はこれからも必要不可欠。税にかかわらない会社・個人は存在しないので、税理士の仕事が尽きることはないだろう」と締めくくりました。

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