ビジネススクール「経営塾」で商学部の水野真実講師が講演

教員・研究

2022.10.31

 10月21日(金)、本学と包括的連携協定を締結している株式会社熊本日日新聞社が共同で企画・運営する「くまもと県南フードバレー『経営塾』(第二期)」(主催:熊本県)の第2回講義『経営のための会計』で、本学商学部の水野真実講師(専門:会計学)が登壇し、12名が受講しました。

 水野講師は、読み解くのが難しい印象を持たれがちな企業の財務諸表について、ニトリHDやファーストリテイリング、良品計画など実在の企業の事例を豊富に交えながら分かりやすく説明しました。そのうえで、利益の増加はそのまま現金の増加を表すわけではないことを事例で示し、「入出金のタイミング次第では利益が出ていても倒産してしまう可能性がある」と解説しました。

 さらに、会計的な視点と非会計的な視点の両方を併せ持つ経営手法である「バランスト・スコア・カード(BSC)」について、自身の実務経験を交えて紹介。BSCによって、メンバー間での共通目的の認識向上や、コミュニケーションの円滑化が実現できることを示しました。

 最後に水野講師は「経営計画を策定するプロセスは、今回紹介したBSCを含めていくつもあります。どの企業にも必ずフィットするプロセスがあるので、それを見つけて有効活用することが大切です」と締めくくりました。

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