子ども家庭福祉学科の吉津ゼミが地域の園児のおさんぽ観察記録を実施

学部

2022.11.17

 11月10日(木)、子ども家庭福祉学科 吉津晶子教授(専門:学校教育学)のゼミ4年生5名が、すこやか交流広場(熊本市南区御幸笛田)で恵水幼稚園(熊本市南区御幸笛田)の年長クラス77名の行動を観察するフィールドワークを行いました。これは幼児教育先進国ニュージーランド発祥の「テ・ファリキ」という評価の視点を活用して行われ、子どもの様子を“できた”“できなかった”で測るのではなく、子どもの様子を記録していき、子どもの興味や気持ちに目を向けることで、成長を肯定的に捉えるものです。学生たちは5つのキーワード〔①Wellbeing(心身の健やかさ)②Belonging(自分の居場所を持っている)③Contribution(積極性)④Communication(言語や文化の多様性を大切にする)⑤Exploration(経験を通じての学び、探求)〕を視点に、子どもたちの様子を記録し、ラーニング・ストーリーを作成しました。
 この日は地域の高齢者の外出機会を促すために開発された近距離モビリティ「WHILL(ウィル)」を使い、普段接する機会の少ない園児と高齢者が「おさんぽプロジェクト」と題し世代間交流を行いました。
 学生たちは、「WHILL」を利用する高齢者の方とかけっこしたり、鬼ごっこしたりする園児の様子を見ながら動きを記録。受島加奈さんは「園児たちが高齢者に落ち葉を渡して秋の季節を感じている場面や、大根を引き抜いた園児に、その名前を高齢者が教える様子が見られ、子どもの興味や世代間交流の有効性を感じることができた」と語りました。
 今後は幼稚園の先生方とカンファレンスを行い、今回の記録をもとに、園児の様子からわかる学びや感情などを探っていく予定です。

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