リーガルエコノミクス学科の秋期講座が行われました

大学

2022.11.16

 11月9日(水)、「新1号館 みらい」121教室を会場に、リーガルエコノミクス学科が主催する秋期講座が開催され、1年生9名、2年生9名、3年生23名の合計41名の学生が参加しました。

 公務員を志望する同学科の学生のために、熊本県など官公庁の職員を講師に招き講演会形式で実施している本講座を、今回は初の試みで教員と学生で『コンセンサスゲームおよび集団討論対策講座』を実施。公務員の2次試験で行われる集団討論に向け学生が場慣れすること、そしてコロナ禍でコミュニケーションの機会が少なかった学生と教員の交流を深めることを目的に企画されました。

 はじめに担当する熊谷啓希准教授(専門:法と経済学)の開会の挨拶。続けて、長友敬一教授(専門:古代ギリシア倫理学)の進行のもと、コミュニケーションを取りながらグループとしての合意形成をする“コンセンサスゲーム”を行いました。今回用意されたのは、物語の中に登場する複数の人物について、個人で好感度を1(最高)~5(最低)の数字で順位づけし、グループ内で共有した後、グループとしての登場人物の順位を確定するもの。学生たちは4~5名のグループに分かれ、登場人物の設定や行動について活発に意見を交わしました。長友教授は総評で「熊本近隣や同じ文化で育った同世代の意見は似る傾向があるが、外国人が同じゲームを行うと1から5の順位が大きく異なる。価値観は文化の違いによってもあるということをわかってもらいたい」と、語りました。

 集団討論対策講座では、長友教授が集団討論で試験官が着目するポイントを説明。その後、2グループに分かれ『熊本市の交通渋滞対策』や『県産食品のブランド力向上』など、与えられた課題についてグループで解決策を話し合い意見をまとめて発表。教員は学生たちの着想、思考についてアドバイスや講評を行いました。最後に、熊谷准教授が「集団討論をしてみて、それぞれに課題が見えたのではないか。集団討論では自分を知ることも大事。本番まで自分の課題に向き合い、教職員や仲間に頼りながら、頑張って夢をかなえていってほしい」と述べました。

 参加した小門幹宙さん(2年)は、「集団討論の課題は難しかったが、地元の交通事情を踏まえ発言し、それを他のメンバーがうまくまとめてくれた。自分の意見を言う機会が今までなく、人に分かりやすく伝えられるよう、また、しっかり物事を理解できるようにしていきたい」と感想を語りました。

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