(一社)大学コンソーシアム熊本主催「第2回 地域課題解決のための政策アイデアコンテスト」に出場しました

学生の活躍

2022.11.25

 一般社団法人大学コンソーシアム熊本(以下「コンソ熊本」)の地域創造部会が主催する「第2回 地域課題解決のための政策アイデアコンテスト」が、11月19日(土)熊本大学黒髪北キャンパスで行われました。これはコンソ熊本の加盟校、13校に所属する学生個人やグループが、熊本県・熊本市から事前に提示された課題に対し、政策を提案するもので、今回7校5個人12グループが出場。本学からは県の政策課題に1個人、市に1グループが課題解決案をプレゼンしました。

 熊本県から提示された課題「令和2年7月豪雨の被災地域における地域の持続を実現するための取組みについて」に対し、西釜千尋さん(福祉環境学科3年)は、自身の地元でもある八代市を取り上げ、重なる災害に負けないレジリエンス(うまく対応できる能力)のある八代市をめざした人材育成政策を提案。八代市に暮らす中高生がより地元に対する知識を深めるための謎解きロゲイニング(※1)の授業化や、災害に備えて市民同士のコネクションを強めることを目的に、東日本大震災を契機に発足した「きっかけ食堂」を八代でも行い、市民の繋がりを強め災害を風化させないための生涯学習の場とする案などを発表しました。

 熊本市が提示した課題「政令指定都市移行10年 今後の熊本市のあり方について」に対しては、経済学科坂上智哉教授のゼミ(3年C班)が、熊本の観光資源として熊本城に焦点を当て、ゲーミフィケーション(※2)を取り入れた“くまもと城下町巡りスタンプラリー”を発表。買い物や食事処、観光スポットをスタンプ獲得場所に設定し、熊本城とその周辺を楽しく巡ることで滞在時間の延長やリピート客の増加を促すとともに、コロナ禍で観光客が減少した熊本市の経済を活性化する企画を提案しました。

 プレゼン終了後には、熊本県の広報部長くまモンが登場。課題解決のために企画立案に取り組んだ学生たちへ感謝の言葉を贈りました。審査の結果、西釜さんが審査員特別賞を受賞。西釜さんは「行政の方に自分の意見を聞いてもらえるのはとても貴重な機会だった。今後は提案するだけではなく、自分でアクションを起こしていきたい」と意気込みを語りました。

※1ロゲイニング 特定の地域をフィールドに、謎解きしながら文化や歴史・食のスポットを巡る体験型アクティビティ
※2ゲーミフィケーション ゲーム化の意味。提供したいサービスなどにゲーム要素を取り入れ、利用者の意欲上昇を図ること

SHARE: