商学部新改ゼミがメディメッセ桜十字へ課題解決策を提案

学部

2022.12.05

 12月1日(木)、メディメッセ桜十字COCOROOM(熊本市中央区「サンリブシティくまなん」3階)で新改敬英准教授(会計専門職大学院所属、専門:管理会計、組織マネジメント)の2年生ゼミ7名が、医・食・住のヘルスケアテーマパーク「メディメッセ桜十字」が抱える課題に対する解決策を提案しました。
 新改ゼミ(「発展演習」)は、 「アントレプレナーシップ(起業家精神)」を学びの中心と位置づけ、各自の興味・関心に合ったビジネス領域を学んだゼミ生が、それを企業プロジェクトで発揮するスタイルを展開。質の高い企業プロジェクトを遂行する過程で、ゼミ生はさまざまな思考法やスキルを身につけます。
 今回、メディメッセ桜十字を通じた地域におけるウェルビーイング実現を目的として、「食」と「予防医療」をテーマに、「①健康づくりが学べるキッチンスタジオ『Healthy Kitchen』の魅力を広く伝えて、会員登録者数を増やしたい!」「②メディメッセ特定検診の、BtoC受診者を増やしたい!」という2つの課題に対し、ゼミ生たちはフィールド調査を行い、顕在している課題について検討を重ねてきました。
 最終報告会では、メディメッセ桜十字のコンセプトや立地条件など全体に対する問題点を指摘。利用者との感覚のズレや孤立しやすい最上階に設置してあることを挙げ、メディメッセ桜十字が掲げる「現地体験主義」にこだわらない姿勢の必要性を訴えました。
 課題「①健康づくりが学べるキッチンスタジオ『Healthy Kitchen』の魅力を広く伝えて、会員登録者数を増やしたい!」に対する提案では、前提となる主要ファクトをもとに6つの案を提示。会員の紹介で入会した場合にインセンティブを与える案や、「健康を超えた自信をつける体づくり栄養プログラム」として、予防のための栄養プログラムにとどまらず、ゼロからプラスをつくるための体づくりのための栄養プログラムなどを提案しました。
 課題「②メディメッセ特定検診の、BtoC受診者を増やしたい!」に対しては、家族のなかでハブ機能を持つ主婦、特に子育て世代の主婦をターゲットにすることで、家族で健康について考える機会をつくる案や、定年退職後の特定検診について在職中から案内を開始する案などが提示されました。
 提案を受け、『Healthy Kitchen』を運営する株式会社食のおくすり代表の佐野こころ氏は「デジタル機器の活用など、たくさんのヒントをいただけた。なかにはすぐにでも実行できる案もあるので、早速実現に向けて動いていきたい」と感想を述べました。
 10月のキックオフから携わってきたメディメッセ桜十字の那須一欽事業部長は、講評で「社会経験があると、あれやこれやと障壁を考えてしまい、できないと思いがち。学生の皆さんの発想は刺激的で、困っている人をどう助けるのかだけでなく、困らないためにどうするのかを提案してくれるなど、私たちが思いつかないことを提案してくれた」と述べました。

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