熊本学園大学日本語クラブが「第2回留学生プレゼン大会」を開催

交流

2022.12.12

 本学で日本語教員養成課程(担当:塩入すみ外国語学部長)を履修する学部生、同課程出身の大学院生、科目等履修生が学生リーダーとして運営する「熊本学園大学日本語クラブ」と、グローバル教育を企画提供する一般社団法人エジュ・エボリュが主催する「第2回留学生プレゼン大会」が、12月6日(火)、びぷれすイノベーションスタジオ(熊本市中央区)で開催されました。

 同クラブは(一社)エジュ・エボリュの協力のもと、これまでに、慶誠高校(熊本市中央区)の留学生の日本語学習サポート(2022年4月~)、第1回留学生プレゼン大会(同9月)、ワールドワイド交流会(同9月、11月)を実施してきました。留学生プレゼン大会は、留学生の日本語力向上、日本語学習をサポートする学生リーダーのスキルアップ、留学生同士および留学生と地域の交流を目的に行うもの。2回目となる今回は二部構成とし、第一部に日本人生徒(小中高生)3名による英語プレゼン、第二部に留学生8名による日本語プレゼンを実施し、会場には出場者の家族やホストファミリー、友人、各教育機関関係者など、約40名が参加。さらに、ZoomやInstagramで同時配信し、50名以上がオンラインで視聴しました。

 (一社)エジュ・エボリュ代表の樋口久美子代表の開会の挨拶の後、日本人生徒が、福笑いや歌舞伎といった日本の伝統的な文化、好きな食べ物について、流暢な英語でスピーチ。身振り手振りを交えて堂々と話す姿に、会場からは感嘆の声が上がりました。続く留学生による日本語プレゼンテーションでは、スウェーデン、フィンランド、タイ、オーストラリア、日本(帰国子女)の留学生が、「My Life in Japan」をテーマに発表。使う状況によって意味が変わる日本語、日本の大学で制作したアート作品、日本で経験したこと、住んでいる街や学校の紹介などについて話しました。シタナーン・ブンチューさん(タイ/尚絅高校交換留学生)は、違和感を感じる日本の文化に触れたうえで「他国の文化を変だと感じるのは自国の文化を基準に判断するから。異文化を理解し受け入れることが国際人になるための鍵」と、異文化理解の大切さを伝えました。日本人生徒や留学生たちの個性あふれるプレゼンに、大きく頷きながら真剣に耳を傾ける参加者の姿が見られました。

 表彰式では、学生リーダーが「ためになったで賞」や「感動賞」など各賞を発表し、一人ひとりに賞状を授与。講評で、慶誠高校の田村純子教諭が「第1回大会から参加しているが、日本語の上達はもとより、プレゼン内容もブラッシュアップされていて、毎回新たな発見と感動がある」と述べ、出場者へ会場から大きな拍手が送られました。閉会後は、反省会と懇親会を兼ねたピザパーティーを催し、交流を深めました。

 第1回大会では自国からZoomで発表し、今回は会場で、現在勉強中という『俳句』を披露したマルクス・クヌツォンさん(スウェーデン/慶誠高校)は、「多くの来場者の前でのプレゼンは緊張したが、留学生プレゼン大会は、他の留学生の皆さんの経験や留学についてのいろいろな考え方を直接聞ける良い機会になっている」と充実した表情で話しました。学生リーダーを務める松本新花さん(大学院国際文化研究科1年)は、「第1回を経て、反省点は改善・良かった点はいかし、早くから計画を立て準備してきた。続けて出場している留学生のプレゼン内容は1回目と比べて、スライドのなかで漢字を多く使うなど、日本での生活を通して成長した部分を発揮できていると感じた」と手応えをにじませました。

 第2回プレゼン大会当日の様子はアーカイブで視聴可能です。ぜひご覧ください。

発表者は以下のとおり。(発表順)

●第一部 日本人学生の発表

  • 髙宮 愛華(熊大付属小学校6年)
  • 釼羽 瑛太(湖東中学校2年)
  • 村上 そら(熊本北高校英語科1年)

●第二部 留学生の発表

  • 高田 シーナ(日本※帰国生/熊本外語専門学校)
  • ステファニー アラキ ナカソネ(ペルー/崇城大学)
  • マルクス クヌツォン(スウェーデン出身/慶誠高校交換留学生)
  • シタナーン ブンチュー(タイ/尚絅高校交換留学生)
  • ヨエル ダールクビスト(フィンランド出身/慶誠高校交換留学生)
  • レオン ブリエテム(スウェーデン/星城高校交換留学生)※Zoomで発表
  • エリアス ザ二エル(スウェーデン/聖和学園高校交換留学生)※Zoomで発表
  • エリース リム タザワ(オーストラリア/下北沢成徳高校)※Zoomで発表
     

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