商学部「中小企業論」で玉名市職員がゲスト講義

商学科

2023.07.06

 6月5日(月)、商学部「中小企業論」(担当:足立裕介准教授)で玉名市役所地域振興課の平野利和氏がゲスト講義を行いました。この授業は、日本企業の99%を占め、国の経済の成長に欠かせない存在である中小企業の現状を知り、中小企業が抱える構造的な問題や最近の潮流の変化などを学ぶもの。今回は、九州財務局が取り組む地域連携事業の一環として講師の紹介を受け、玉名市が企業の成長や持続性を支える事業として実施している「たまな未来創造塾」を担当する平野氏のゲスト講義が実現しました。
 「玉名市とたまな未来創造塾」と題して行われた講義では、まず特産品や観光資源など玉名市が持つコンテンツを紹介。玉名市が抱える課題についても言及し、「次の世代を担う20代~30代が進学などを機に玉名市に戻ってきていない。人口減少により、生活利便性や地域の魅力が低下し、さらなる人口減少を招く。若者の声を聞き、若者のロールモデルとなる『かっこいい大人』が必要である」と語り、地域の困りごとや社会課題などを起点に、企業と社会との間で共有される社会価値を創造する「たまな未来創造塾」を設立した経緯を述べました。
 また、特産品のいちごやトマトを使った地域活性化の取り組みなど、同塾における事業の実例を紹介し、「持続可能な政策を実施するためには、地域課題の解決にビジネスを導入する必要があり、その取り組みを通してコミュニティが形成され、そのつながりが新たな価値を生み出す」と締めくくりました。

 

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