商学科「地域とスポーツビジネス」で課題解決のためのアイデアを提案

学部

2023.01.11

 商学科の課題解決型学習である「地域とスポーツビジネス」(担当:池上恭子教授、⻆田幸太郎教授)で、プロサッカークラブ「ロアッソ熊本」を運営する株式会社アスリートクラブ熊本営業部の山内慧氏とホームタウン推進部の古賀亮部長が行ったゲスト講義を受けて、1月6日(金)、池上教授が提案された課題に対する学生たちのアイデアを紹介しました。
 ゲスト講義で山内氏は、Jリーグを使った社会貢献活動である「シャレン!」※に関するアイデア創出を課題として提示。学生たちは約1カ月かけて「『シャレン!』を使った解決したい社会課題や共通テーマ」について検討を重ねました。
 井上千秋さん(3年)は、高校生・留学生・ロアッソ熊本の選手の混合チームを編成し、試合を行った後に、餅つき・ぜんざい作りにお年寄りが参加するアイデアを提案。今後、世界的半導体メーカーTSMC(台湾積体電路製造)の熊本県進出により、県内に海外から仕事や留学、家族の転勤で来熊する人が増えることを見据えて、サッカーを通して熊本県民の国際的感覚を養うと同時に、日本の郷土料理であるぜんざいを食べることで、日本のよき文化を知ることができると、そのポイントを語りました。
 また、山下美月さん(3年)は、「異文化コミュニケーションサッカー!」と題し、熊本で暮らす外国人とその家族や、同じ地域に暮らしながら交流が希薄な人たちが集まり、サッカーを通して交流するアイデアを提案。これまで異なる文化・環境のもと育ってきた人々が、交流する機会の創出の重要性を述べました。
 今回の授業を通して提出された学生105名のアイデアは、ロアッソ熊本の今後の活動にいかされる予定です。

※「シャレン!」…社会課題や共通のテーマに、地域の人・企業や団体・自治体・学校などとJリーグ・Jクラブが連携して取り組む活動で、地域社会の持続可能性の確保やステークホルダー(利害関係者)の価値の再発見といった効果を生み出すもの。活動を通して、SDGs(持続可能な開発目標)にも貢献している。

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