経済学部「産業組織論」でゲスト講義を実施

学部

2023.08.02

 7月20日(木)、441教室で経済学部「産業組織論」(担当:岡村薫教授)のゲスト講義が行われ、公正取引委員会事務総局九州事務所長の垣内晋治氏が登壇し、3年生を中心に約130名の学生が受講しました。
 市場構造とその構造のもとで企業がとる行動の相互連関関係を解明する「産業組織論」では、公正取引委員会が競争環境の整備のために独占禁止法に基づいて行う競争政策を学んでおり、今回のゲスト講義では、独占禁止法の制度およびその執行の事例について学びました。
 垣内氏は「独占禁止法の役割と公正取引委員会の活動」をテーマに講義を行い、公正取引委員会が行う業務について触れながら、市場における競争がもたらすメリットについて解説。正常な競争が行われるために独占禁止法で禁止されている「私的独占」「不当な取引制限」「不公正な取引方法」「競争を実質的に制限することとなる企業結合」の4つの領域について言及し、談合や自由かつ自主的な判断による取引を阻害する優越的地位の濫用などそれぞれの領域の具体的な事例を紹介しました。垣内氏は「消費者側から見て一見良さそうな取引も、競争という観点ではよくない事例がある。私たち公正取引委員会は、その点を重視して判断している」と語りました。
 聴講した中川光さん(経済学科3年)は「ゲーム理論など、普段他の科目で理論として学んでいることも今回事例として学ぶことができた。おかげでより理解が深まり、これからの勉強意欲も向上した」と感想を語りました。

 

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