(一社)大学コンソーシアム熊本主催「第3回 地域課題解決のための政策アイデアコンテスト」に出場

学生の活躍

2023.12.01

 11月18日(土)、一般社団法人大学コンソーシアム熊本(以下「コンソ熊本」)の地域創造部会が主催する「令和5年度 地域課題解決のための政策アイデアコンテスト」が、熊本大学黒髪北キャンパス(熊本市中央区)で行われました。これはコンソ熊本の加盟校、14校に所属する学生個人やグループが、熊本県・熊本市から事前に提示された課題に対し政策アイデアを提案するもので、事前の一次審査を通過した5校4個人13グループが出場。本学からは3グループ、1個人が参加し、これまでに作成した課題解決案を各教室でプレゼンしました。

 熊本県から提示された課題「令和2年7月豪雨の被災地域における地域の持続に必要な取組みについて」に対し、坂上智哉ゼミB班(経済学科)は、人吉市の抱えている少子高齢化、人口減少の課題を取り上げ、関東関西にいる団塊の世代を中心にUターンを呼びかけ、人吉の魅力である温泉や特産品、住みやすさなどをアピールする具体的な政策を「人吉CCRC化計画」として提案発表しました。

 また、坂上智哉ゼミC班(経済学科)は、八代市日奈久町に位置する日奈久温泉街について、住民の高齢化などを背景に温泉街までの不便なアクセス、バスの運転手不足、若者への認知度不足という3つの地域課題を取り上げ、「自動運転観光バスの導入」の政策提言を行いました。最新技術を用いることで日奈久温泉地域の観光の魅力が高まり、若年層を中心とする観光需要の開拓につながるとしました。

 一方、熊本市から提示された課題「市民一人ひとりの幸福度を高めるためのまちづくりについて」に対する発表では、社会福祉学科4年の坂本葵さんが「地域丸ごと防災計画」を政策アイデアとして提言しました。熊本地震の経験から学んだ日ごろからの地域とのつながりの大切さ、災害への備えの重要性について課題としてまとめ、その方向性を具体的に示したうえで、マイタイムラインリーダー養成制度、防災ヘルプカードの導入の2つの施策を図式を用いて具体的な流れにそって説明。政策により市民一人ひとりが防災意識を高め、地域との交流を深めることで、災害が起きても、地域で支えあい、誰もが安心して暮らせる地域をめざすと今後の展望を披露しました。

 最後に、ホスピタリティ・マネジメント学科の坂田しずくさん、鬼塚ちひろさんが「アーケード内の空き店舗解消のための食べ歩き提案」を発表。はじめに、熊本市の現状、上通、下通、新市街の空き店舗の増加について課題をあげ、上通、下通アーケード1階部分を利用した食べ歩きイベント導入を提案しました。各プレゼン終了後には審査委員からの質問、アドバイスが述べられ、今後の活動への期待が寄せられるものとなりました。

 審査の結果、熊本県から提示された課題に対しては、坂上智哉ゼミC班の政策が審査員特別賞を受賞。また、熊本市から提示された課題でも坂本葵さんの政策が審査員特別賞を受賞しました。発表者の一人は、「本日、提案した施策を行政の方に聞いていただき、直接質問、意見をフィードバックしてもらいとても貴重な経験となった。今後も提案した施策を実行していくにはどうしたらいいか、しっかり考えていきたい」と語りました。

 

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