商学部「地域と金融」で熊本県信用組合出田理事長がゲスト講義

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2023.12.05

 11月28日(火)、4号館441教室で行われた商学部の「地域と金融」(担当:松下俊平講師)で、熊本県信用組合の出田貴康理事長が175名の学生を前に、「地域と金融~信用組合の成り立ちを通して~」と題してゲスト講義を行いました。
 出田氏は、銀行業を行う信用組合の概要や役割などについて説明。イギリスの産業革命時に初めて設立された信用組合の歴史的背景に触れ、1892年に日本で初めて信用組合が設立された経緯を紹介しました。さらに信用組合と信用金庫、銀行の違いについても言及し、「信用組合は『相互扶助』を理念とし、一人ひとりが預金しあい、必要な時に適切な審査をもとに融資することを使命とする金融機関である」と信用組合の必要性を語りました。また、銀行がない地域の金融サービスとして地元経済を支え、農村(農業)において利用されることが多かった過去にも触れ、「それぞれのコミュニティが置かれた環境や特性に応じて、そのコミュニティが必要とする金融事業を行うべく、コミュニティ自ら組織したという点が大きな特徴」と述べました。
 講義を受講した田代愛翔さん(商学科2年)は「信用組合の成り立ちについての知識がなかったので、とても興味深く学べた。銀行との違いも理解でき、金融業に対する理解が深まった」と感想を語りました。

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