商学部「ものづくり経営学」で熊本県商工労働部の三輪部長がゲスト講義

大学

2023.12.08

 11月29日(水)、1221教室で商学部の「ものづくり経営学(担当:足立裕介准教授)」が行われ、熊本県商工労働部の三輪孝之部長が約120名の学生の前でゲスト講義を行いました。この講義は製造企業の経営について学ぶもので、数多くの企業経営者などの講話を受講できるのが特長。今回は世界的半導体メーカーTSMC(台湾積体電路製造)の熊本県進出に伴い、県の担当部長として三輪氏が「TSMC進出の影響と課題・対応」と題し講演しました。
 三輪氏は、TSMCの熊本県進出は国策であり、交通や住環境などに大きな影響があると説明。熊本県に進出した理由についても触れ、「ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング㈱をはじめとして、有力な半導体関連企業が集積していることが最大の理由。また、純度の高い地下水が豊富に存在している点も大きな理由の一つ。台湾からの時差が1時間しかなく、熊本から1500km圏内にアジアの主要都市が位置することも大きい」と語りました。一方で、解決しなくてはならない課題は多いとし、人材育成・確保部会や渋滞・交通アクセス対策部会などの各検討部会で挙げられている課題を紹介。「人材の確保や交通渋滞の解消、台湾とのさらなる交流、在熊台湾人の教育環境の整備など、これから解決していかなければならない課題は多いが、それを解決していかなければ発展はない」と今後の活動に対する意欲を語りました。さらに、今後の台湾との関係についても言及し、「新生シリコンアイランド九州の実現に向けて、県央・県南を含めた県内各地で、台湾と歴史・文化・スポーツでの交流を深めていきたい」と述べました。
 最後に、県庁職員として仕事をするうえでの必要なマインドを三輪氏の視点で紹介し、参加した学生たちはメモを取りながら聴講していました。

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