令和5(2023)年度肥後創成塾を開講しました

イベント

2024.01.09

 12月2日(土)・3日(日)、くまもと森都心プラザビジネス支援施設XOSS POINT.(熊本市西区)で、本学と熊本市が共催する肥後創成塾が開講されました。これは、起業に関心のある学生・社会人を対象に、創業機運の醸成を図るとともに、県内定着率及び開業率の向上を目的として実施するもの。今回は「スタートライン!起業ゼミ ~起業家と自分がやりたいことを考えてみる♪~」と題して、アントレプレナーシップ(起業家精神)に触れ、「起業」を身近に感じることをゴールとした2日間のプログラムを開催。参加者が自分のやりたいビジネスとの結びつきをイメージしやすくするために、4つのコース(商品開発コース、食と健康コース、社会デザインコース、まちづくりコース)を設け、自分の起業案を形にするまでを体験しました。両日で、高校生・大学生の合わせて延べ22名が取り組みました。

 はじめに、コーディネーターを務める(一社)フミダス代表濱本伸司氏が、「起業には自分のありたい姿を表現できる楽しさもあれば、大変さ、困難もある。この2日間を通して、さまざまな壁を乗り越えるための燃える気持ち(情熱の種)を自分のなかに探してほしい」と話しました。その後、Webマーケティング、ヘルスサイエンス、ブランディング、プロダクトデザインなどの分野で活躍する熊本の起業家4名が登壇し、それぞれが「なぜ起業したのか」「仕事をするうえでの重要なポイント」について語るパネルトークが行われました。午後からは、ファシリテーターの一人である本学商学部の足立裕介准教授(専門:中小企業論)が、「ビジネスアイディアを生み出すには」と題して、ビジネスの具体的な構築方法について講演。その後行われたワークショップでは、参加者それぞれが自分の「情熱の種」を探してビジネスアイディアを考え、1日目が終了しました。

 2日目は午前中に前日の振り返りを行った後、与えられた時間内に相手の情報を聞き出し獲得した情報をもとに相手を褒める「褒め褒め」というアイスブレイクからスタート。2日目からの新たな参加者も加わり、お互いに褒め合うプロセスによって参加者同士の仲を深めていました。続いて、参加者はファシリテーターとの個別ミーティングを行いながら、前日から検討した起業案をまとめていきました。午後から行われた「起業案プレゼンテーション」では、起業プランや着想を得た社会的背景、顧客や提供する商品・サービス、実現したい社会について発表。これを受け、起業家たちはプランの必要性や自治体の政策など、さまざまな情報を得ることなどをアドバイスしました。最後に、参加者たちは2日間の感想とこれから実践していく活動について宣言を行いました。

  2年連続で参加した川上峻玄さん(英米学科2年)は「昨年参加したときは、ワークショップに参加しても『自分には何ができるんだろう』という気持ちだったが、今回は実現できそうな起業案をつくることができ、自分自身の成長を感じることができた。卒業後すぐに起業するか、いったん企業に就職するか迷っているが、将来は起業したい。起業家の方々はアンテナを広く張り、いろんな人と臆せず話しに行き、自分のしたいことと手段をしっかり考えておられ、学ぶことが多かった」と感想を述べました。

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