ライフ・ウェルネス学科「2023年度合同研究発表会」を開催しました

イベント

2024.01.11

 12月16日(土)、4号館でライフ・ウェルネス学科4年生による「2023年度合同研究発表会」が開催されました。これは4年生が執筆した卒業論文やライフ・ウェルネス演習での取り組みを発表するもので、ゼミごとに5つの教室に分かれ、同学科2・3年生が聴講するなか、約80名が4年間の学びを披露しました。
 「小学生バレーボール選手の自律神経バランス」をテーマに発表した髙橋ゼミの趙理佳さんは、競技スポーツにおける運動前後の自律神経について解明されていないことが多く、小学生を対象とした研究が少ないことに着目。バレーボール部に所属する小学生3名を対象に、試合前後での自律神経の変化について調査を行い、キャプテンを務めたAさんの自律神経が、他の2名の選手より自律神経の乱れが顕著に示され、チーム内での役割が自律神経に影響を及ぼす可能性があるとの考察を発表しました。
 また、立木ゼミの篠原隆嗣さんは、「スポーツイベントが持つスポーツ振興の役割に関する研究」と題し、地域への効果やコミュニティ形成の機会など、さまざまな社会効果に焦点を当てました。具体的には、先行研究により「ラグビーワールドカップ」や「サッカーワールドカップ」で認められた効果を取り上げ、国民体育大会が開催都道府県にもたらす社会的効果に着目。国民体育大会の成り立ちや歴史も紹介したうえで、今年鹿児島県で開催された「燃ゆる感動かごしま国体」を具体的な事例として挙げ、競技力向上、他地域との交流と住民意識の向上、ボランティアの育成・活動の推進、ホスピタリティの向上、そして新しい価値の創出が期待されると述べました。
 4年生の発表を聞いた唐田壱弥さん(3年)は「今年は2年次の頃とは違い、4年生の研究テーマが自分の就職活動やサークル活動で得た知見に繋がりました。今後はスポーツ心理学の観点から、サークルのサッカーの経験をもとに研究を進めたいと思っている。来年の3年生や2年生の参考になったら嬉しい」と今後の意気込みを語りました。

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