商学部『地域とスポーツビジネス』でJリーグサステナビリティ部社会連携グループの鈴木氏がゲスト講義

大学

2023.12.25

 12月18日(月)、商学部の「地域とスポーツビジネス」(担当:池上恭子教授、角田幸太郎非常勤講師)で、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)サステナビリティ部社会連携グループの鈴木順グループマネージャーが登壇してゲスト講義が行われ、34名の学生が受講しました。この授業は、地方のクラブチームが抱える運営に関する課題を解決し、チームの発展とともに地域の活性化を考えるもの。11月に行われたプロサッカークラブ「ロアッソ熊本」を運営する株式会社アスリートクラブ熊本営業部の山内慧氏と、ホームタウン推進部の古賀亮部長のゲスト講義を踏まえ、現在、Jリーグの社会連携活動「シャレン!※」で「自分自身が気になる、取り組んでみたいと思えるような社会課題や共通のテーマについて考えてみよう」をテーマに、課題解決型学習(PBL)に取り組んでいます。今回の鈴木氏の講義は、Jリーグが掲げる理念を理解し、課題解決型学習のヒントとすることを目的に行われました。
 鈴木氏は「スポーツを活用した地域活性」と題し、Jリーグが掲げるミッションや理念、構想などについて説明すると、Jリーグ規約でも定められているホームタウン活動についても紹介。地域社会と一体となったクラブづくりが重要だとし、「シャレン!」の必要性を語りました。また、地域連携と地域貢献の違いについても言及し、「『貢献』は何かをしてあげるという意味合いが含まれているが、『連携』は同じ目線で協力して物事を行うという点で違う。『シャレン!』は、学校や企業、行政などの3者以上が共通のテーマについてともに創り上げていく点に意味がある」と述べました。その後、「復活公園遊び」や「ママサポ企画」など各クラブが行っている「シャレン!」の事例を紹介し、「スポーツを活用した地域活性に取り組むためには、あるべき姿から逆算するバックキャスティング思考が大事。できない理由を考えるのではなく、できる方法を考え、『THINK BIG!』の精神でチャレンジしてほしい」と、これから課題解決型学習を進める学生たちにアドバイスを送りました。聴講した学生からは、「『シャレン!』に対する理解をより深めることができた。鈴木さんの話を通して、地域課題と向き合うスポーツクラブの活動を知ることができた」「『シャレン!』を通して、豊かな街がつくられる魅力を感じることができたので、自分の考えた『シャレン!』のアイデアが採用されることで、地域活性化に貢献したいという気持ちが強くなった」などの感想が聞かれました。
 今後は、グループに分かれて地域課題解決の企画を練り上げ、来年1月中旬に山内氏へプレゼンテーションを行う予定です。

 

※「シャレン!」…社会課題や共通のテーマに、地域の人・企業や団体・自治体・学校などとJリーグ・Jクラブが連携して取り組む活動で、地域社会の持続可能性の確保やステークホルダー(利害関係者)の価値の再発見といった効果を生み出すもの。活動を通して、SDGs(持続可能な開発目標)にも貢献している

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