英米学科の卒業生・森川真彦氏が表敬訪問と在学生との交流会を行いました

イベント

2024.01.10

 12月22日(金)、日本の伝統技術「刺し子」を用いて、UNIQLO EU(ヨーロッパ)のスタッフの修繕技術指導や、再販用のアップサイクル品の作製などを行っている、イギリスの縫製スタジオ Studio Masachuka(スタジオ マサチュカ)代表の森川真彦氏(2007年英米学科卒)が、細江守紀学長への表敬訪問と英米学科の後輩たちとの交流会を行いました。
 森川氏の和の風合いをいかした技術で服をアップサイクルし付加価値を高める仕事は、サステナブルに関心が高いヨーロッパで広く受け入れられ、現在は活躍の場を拡大中。さらに、今年の2月にはBritish Fashion Council (英国ファッション協議会) の代表として、英国王チャールズ3世やロイヤルファミリーと直接面会できる20名に選ばれました。今回は、約10年ぶりとなる年末の帰省の合間を利用して、本学に足を運んでくださいました。
 森川氏は細江学長からヨーロッパでの活躍を聞かれると、「コロナ禍で、オンラインで販売した和柄のマスクに大きな反響がありました。ハサミなど日本の伝統的な縫製道具をオンラインショップで販売する一方で、UNIQLO EU(ヨーロッパ)からはリペアスタジオの修繕技術指導者としてのオファーがあり、その後もさまざまな企画で声をかけていただき、仕事が拡大しています。私は服を通じて日本文化を広めていきたいと考えており、自身のプロジェクトとしては、伝統的なもんぺやももひきなどを現代風にアレンジし、展開したいと思っています。日本の伝統的な裁縫道具をヨーロッパで発信するプロジェクトも準備中です」と語りました。細江学長は、「今後、本学が企画するイベントにおいて、森川氏の豊富な経験や、海外のトレンドについて講演していただくなど、ご協力いただけると大変嬉しい」と述べました。

 その後、「新1号館 みらい」133教室で英語史(担当:矢冨弘講師)の履修生ほか英米学科の在学生25名との交流会を開催。学生たちは森川氏の活動に触れ、学生時代に留学資金をどのように確保したかや、「刺し子」に携わるきっかけなどについて質問を投げかけました。森川氏は、「私は気弱な性格を克服するために、高校卒業後から積極的に海外に出るようになりました。留学や海外での就業など、さまざまな機会が海外での生活を経験する手段となります。英語力を向上させ、どんどん海外で新たな挑戦をしてほしい」と後輩たちにエールを送りました。

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