ホスピタリティ・マネジメント学科 徳永ゼミで「官公庁特別職秘書の西村晶子氏」がゲスト講義

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2024.02.16

 1月22日(月)、427教室で、ホスピタリティ・マネジメント学科の徳永彩子准教授(専門分野:秘書学、人的資源管理論)のゼミ生32名(2年生12名、3年生12名、4年生8名)が、官公庁特別職秘書でもあり、秘書検定をはじめとしたビジネス系検定の指導や審査にも携わる、西村晶子氏のゲスト講義を聴講しました。徳永ゼミは「ビジネスパーソンのキャリア研究とビジネス実務能力の育成」をテーマに掲げ、秘書検定やサービス接遇検定などビジネス系検定の合格をめざし、ビジネスに関する知識と技能を高めることで、ビジネスパーソンとしての能力を高める目的で開講されているゼミ。今回は、キャリア形成や人間関係構築に必要な、マナーやコミュニケーションの重要性について、西村氏の就職、結婚、出産、転職などの経験談も交え講義が行われました。

 講義では「キャリア形成に役立つ秘書の視点、人間関係力向上の秘訣」と題し、自身のキャリアを通して感じたことや、経験したことなどについて実例をあげながら述べ、「学生時代に何事にも積極的に取り組み、自己分析をすることや様々な人との繋がりを大切にすることが大事。自分の適性を見極めるためにも、様々な資格取得にもチャレンジしてほしい。成功や失敗にかかわらず、すべての経験が後(のち)に生きてくる。無駄なことは何ひとつない。視野を広げ、経験や出会いを通して生まれる“気付き”を大切に、アンテナの感度を磨いていってほしい」と語りました。

 また、“西村流”【仕事の効果を上げる法則】=【能力】×【人間関係力】の数式を披露。「どんなに能力が高い人でも、【人間関係力】=0であれば【能力】は発揮できず、掛け算だからこそ【仕事の効果】も=0となる。社会生活だけでなく、日常生活においても必要となる人間関係。【人間関係作りの基本=マナーの基本】とも言われ、実は、すべての根底で鍵を握るのは“マナー”である。“マナー”を学ぶことは、人間関係力向上の秘訣であり、第一印象(好感度)アップにもつながる。ぜひ就職活動にも活用してほしい」と語りました。続けて、“秘書”の仕事をする中で大切にしていることとして、「TPOに合わせ、相手の心に負担をかけない、さりげない心配りや気働きをすること」や、「同じことを伝えるにしても、言葉の選び方やタイミング、ちょっとした視線や態度ひとつで、相手に与える印象やその後の関係にまで影響があること」も伝えました。

 さらに西村氏はコミュニケーション能力を高めるヒントとして、「支障のない範囲で“自己開示”をすることで、人は相手に興味を持ち、コミュニケーションが取りやすくなる」と述べました。講義の後半では、学んだことを実践するワーク(人間関係作りの練習)が実施され、「あまり話したことのない他学年の学生と自己紹介+自己開示をすること」など、いくつかの課題の提示があり、最初は緊張した面持ちで取り組んでいた学生達も、話すほどに打ち解け、「相手と目を合わせながらのコミュニケーション」に笑顔で取り組んでいました。

 参加した岩木陽菜さん(3年)は「これからの就職活動の際、面接では第一印象がとても大切なので、マナーの基本をしっかりと学び、あいさつや視線も意識したい。マナーを学ぶことは就職してからの人間関係構築にもとても大切だと学んだので、しっかり身につけたい」と感想を述べました。

 最後に西村氏は、「“マナー(manner)+イズム(ism:主義や形)=マンネリズム(mannerism)”となり、意味としても形だけとなってしまう。マナーには、是非“心”をプラスして、心のこもったマナーを実践し、人間関係豊かに幸福感いっぱいの生活を目指していきましょう」と一人ひとりの顔を見ながら語りました。

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