経済学科の金ゼミが肥後銀行北熊本支店で台湾入門セミナーに参加しました

イベント

2024.02.01

 1月23日(火)、経済学科の金栄緑教授(専門:国際経済学)の国際経済関係を学ぶ3年ゼミ生8名が、肥後銀行北熊本支店(熊本市中央区)が主催する「台湾入門セミナー」を受講しました。これは、TSMC(台湾積体電路製造)の熊本県進出で関心が高まる台湾についての理解を深めることを目的に同行が実施したもので、同セミナーには一般来場者も含め約50名が参加しました。

 はじめに、同行が2023年6月に開設した台北駐在員事務所とオンラインでつなぎ、本島知明台北駐在員事務所長が、台湾の面積や人口、言語などの基礎情報、歴史や近年の経済動向、TSMCの概要などを資料に沿って説明しました。また、晩婚化や未婚率の増加に伴う出生率低下、住宅価格の上昇といった台湾が直面している社会課題についても言及。さらに、百貨店や小売業界などの日系企業が台湾市場に積極的に進出している状況や、台湾で行った意識調査結果に基づく日本に対する好意度の高さ、そして近年の台湾からの来日観光客増加指数などを挙げ、日本への関心の高さを示しました。

 続いて、台湾出身で同行の法人コンサルティング部推進役代理を務める頼建豪氏が、「知っておきたい台湾のこと」と題し、言葉やグルメ、観光など台湾事情をユーモアを交えて分かりやすく紹介しました。参加者からは、台湾の方々との会合における心構えや、TSMCの熊本県進出による環境への影響など多岐にわたる質問が寄せられ、頼氏はに丁寧に答えました。

 受講した坂本里菜さんは、「台湾はTSMCを含む半導体産業の成長が著しく、世界的大手企業が熊本に進出しているという実感が湧きました。昨年夏休みに国際研修で台湾を訪れた経験があるゼミ生もいますが、このようなセミナーに参加することも国際経済の理解を深めるうえで有益だと感じました。将来的には商業を中心とした国際経済の研究を進めたいと考えています」と述べました。セミナー終了後、肥後銀行でインターンシップ中の台湾3大学インターンシップ事業(熊本商工会議所主催)に参加する台湾のインターンシップ生と積極的に交流し、頼氏に台湾企業への就職について熱心に質問したりするゼミ生の姿が見られました。

SHARE: