商学部「地域とスポーツビジネス」で社会課題解決のためのアイデアを提案

大学

2024.02.01

 1月22日(月)、商学部「地域とスポーツビジネス」の履修生が、プロサッカークラブ「ロアッソ熊本」を運営する株式会社アスリートクラブ熊本営業部の山内慧氏とホームタウン推進部の古賀亮部長へ向けて、社会課題解決のためのアイデアを提案しました。これは、11月20日(月)に行われたゲスト講義で山内氏から提示されたJリーグを使った社会貢献活動である「シャレン!」※に関するアイデア創出という課題に対する提案で、学生たちは約1カ月かけて「自分自身が気になる、取り組んでみたいと思えるような社会課題や共通のテーマについて考えてみよう。その社会課題や共通テーマをピックアップした理由は?」について検討を重ねてきました。その間、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)サステナビリティ部社会連携グループの鈴木順グループマネージャーのゲスト講義を受講してヒントを得るなど学びを深めてきました。
 この日行われたプレゼンテーションでは、9つの班に分かれて検討してきたアイデアを提示。子どもの引きこもりや防災、多文化共生などの社会課題に着目し、学生ならではの視点で新しい提案が行われました。農家の廃棄食材に着目した班では、農家の食品ロスを減らすことで地球温暖化対策にもつながるアイデアを提案。ロアッソ熊本の選手たちが農家へ労働力を提供する代わりに、商品として販売できない野菜などを農家に提供してもらい、提供してもらった野菜などを子ども食堂などで調理して地域の子どもたちに食べてもらうという食品ロスと世代間の交流を混合させたアイデアを提案しました。
 9つの班のプレゼンを受け、山内氏は「よく考えてプレゼンされており、おもしろい提案や地域や社会のためになる提案を聞くことができた。社会のことを考える機会になったと思うので、今後は費用対効果も含めてより具体的に考えていくことで、社会人になったときに活用できると思う」と語り、古賀氏は「私たちも新しい発見があり、よく観察されて考えられていると感じた。地域の課題を考える機会になったと思うので、今後は実際に地域の取り組みにも参加してもらえたらと思う」と感想を述べました。
 沖縄国際大学から国内交換留学生として学ぶ小浜章吾さん(2年)は「地域とスポーツビジネス」を受講して、「もともとスポーツが好きで沖縄のプロバスケットボールチームのファンであることもあり、スポーツビジネスに興味があって受講を決めた。Jリーグのビジネスの裏側を教えていただいたことは深い学びになった。最後のプレゼンでは、熊本といえば熊本地震のことが頭に浮かんだので、防災にまつわる提案を行い、上手にプレゼンできたと思う」と感想を語りました。

※「シャレン!」…社会課題や共通のテーマに、地域の人・企業や団体・自治体・学校などとJリーグ・Jクラブが連携して取り組む活動で、地域社会の持続可能性の確保やステークホルダー(利害関係者)の価値の再発見といった効果を生み出すもの。活動を通して、SDGs(持続可能な開発目標)にも貢献している。

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