経済学部有志研究室「2023年度合同卒業研究発表会」を開催

イベント

2024.02.28

 2月13日(火)、1411教室でリーガルエコノミクス学科の溝上章志教授(専門:都市・交通政策、まちづくり)、経済学科の小葉武史教授(専門:マクロ経済政策)、宅間文夫教授(専門:都市・地域経済学)の経済学部有志研究室ゼミ生による「2023年度合同卒業研究発表会」が開催されました。これは、4年間の学びの集大成である卒業研究の成果を発表し、ビジネスの場で必要な資料作成やプレゼン力を養うことを目的に行われたもので、同学部2・3年生も出席するなか、4年生12名がスライドや資料を用いて一人10分間の発表を行いました。
 開会の挨拶で溝上章志教授は「自身の研究をまとめ、それを第三者に見ていただくという経験は、今後の人生で必ず役に立つ。2・3年生は先輩方の努力の結晶である研究発表を聞いて、今後の学びの糧にしてほしい」と述べました。
 「九州圏域における空き家の実態とその対策に関する調査・分析」をテーマに発表した溝上ゼミの坂田夏樹さん(リーガルエコノミクス学科)は、全国に増え続けている空き家の効果的な「予防法」「適正管理法」「利活用法」を見出すことを目的に、熊本県内全45自治体、九州圏内の県庁所在地および政令市を対象に、空き家対策の実施状況とその内容の分析を行いました。空き家実態把握方法の違いが空き家数、空き家率に大きな違いを生む可能性があるとし、予防対策に対する予算の計上が少ない自治体が多いことを指摘しました。
 小葉ゼミの山崎廉さん(経済学科)は、「男性が肥満になる要因」について研究し、調べたデータから魚介類を摂取する人が痩せやすい傾向にあることに注目。肉類に比べ、味つけせずに刺身として生で食べることも多く、結果として調味料や他の食材を加えることが少なくなると、その理由を考察しました。
 講評で小葉教授は「それぞれ素晴らしい発表だったと思う。社会に出てからは周りの人を巻き込んで仕事を進めていくため自分の考えをしっかり述べることは大事なこと。今回の経験が社会人になってからの皆さんの役に立てば嬉しい」と述べました。聴講者として参加した溝上ゼミの渕上未鈴さん(リーガルエコノミクス学科3年)は「先輩方は自分の研究テーマを分析し、その結果をわかりやすく発表されていてすごいと思った。私は地域活性化の研究を進めていく予定なので、今後は積極的に調査も行っていきたい」と感想を述べました。

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