教職課程の4年生が「電子黒板の使い方指導」に参加しました

イベント

2024.05.10

 5月2日(木)、熊本学園大学付属高等学校の教室で、教職希望者を対象に「電子黒板の使い方指導」を開催しました。これは、ICTの進展に伴い電子黒板の導入が進む教育現場で、教育実習を控えた4年生が事前に電子黒板の使用に少しでも慣れることを目的に就職課が企画したもの。英語科、社会科、保健体育科それぞれの教員を志す学生7名と関係教職員3名の計10名が参加しました。

 はじめに、熊本学園大学付属高等学校職員で、教務・ICT支援室の遠竹弘之氏が「電子黒板の使用に関して」をテーマに、チョークとタッチペンの違いや、画像情報の拡大や動画の表示、教員と生徒間でのデータ共有方法など、電子黒板の機能について説明しました。

 続いて、教務部長の尾花祐俊教諭(担当:数学)が、電子黒板を活用した授業の進め方について解説。デジタル教科書との併用により板書時間が短縮され、問題を解いたり、ペアワークを行うなど生徒の活動時間が確保できる利点や、生徒のノートに必ず書き留めてほしい内容は従来の黒板を使うなど、アナログとデジタルの両方の利点を取り入れた授業の運営方法を紹介しました。さらに、生徒の回答をカメラで撮影し電子黒板に投影する方法や、教材のシェア、欠席者にも授業内容が共有できるデジタルクラスの活用事例も紹介。また、熊本市内の小中学校が活用する教材アプリについても言及し、実習先のICT環境について事前に確認するようアドバイスが送られました。最後に、尾花教諭は「授業を行う際には、生徒たちがどんなことに取り組み、どんなことを学ぶべきかを先に決めることが重要。その目標を達成するための手段の一つとして、電子黒板があるということを心に留めてほしい」と述べました。

 その後、学生たちは4つの教室に分かれ、それぞれが用意したスライド教材を使って電子黒板を操作。タッチペンで書き込みをしたり、動画を再生したり、タイマーなど電子黒板に搭載されている機能を使いながら、自身の授業運営にどういかせるかを模索する様子が見られました。

 深水麻帆さん(英米学科4年)は、「今まで電子黒板に触れる機会はあったものの、操作などわからない部分が多かった。実際の教室で、黒板と併設された電子黒板を使い、先生方から活用方法を教えていただいたことで、電子黒板を使うにあたっての注意点やメリットを学べたことは大変有益だった。将来教員になることをめざしており、教材を工夫しながら効果的に活用し、授業を研究していきたい」と今後の抱負を語りました。

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