第一部社会福祉学科孫ゼミ生が熊本市電のバリアフリーを調査

学生の活躍

2024.10.03

 7月17日(金)、第一部社会福祉学科の4年生、深野雄揮さん、吉田彬人さん、山口力稀斗さんの3名が、熊本市電のバリアフリーの実態に関する調査を行いました。この調査は、孫希叔講師(専門:ソーシャルワーク、高齢者福祉)のゼミに所属する学生たちが取り組んでいるものです。このゼミでは、自分たちの身近にある社会の問題を「当事者の視点」でとらえ、それの解決に向けた具体的な提言を行うのが方針となっており、ゼミ生たちはそれぞれの興味のある問題について、現地調査やヒアリング調査などを駆使し、グループ研究を行っています。

 熊本市電のバリアフリーの実態に対する調査に取り組んでいる3名は、「市内のインフラや施設のアクセスはしやすくなってきているが、それでもまだバリアフリーに対する認識や実践が不足している場面が少なくない」と認識し、公共交通手段である市電のバリアフリー化はどのようなものなのか、をテーマに選びました。それから、市電の歴史や現状に資料の分析を進め、6月からは実際に車いすを用いた現地調査を3回実施。現地調査では、車いすに乗ったまま電停に進み、乗務員の介助を受けながら乗車・降車の体験をするなかで、アクセスしやすさや動くための広さなどを確認する一方、低床車両の運行本数や整備状況、電停のスロープつきの有無やスロープの傾斜角度などを写真やメモに記録しました。

 調査に臨んだ深野さんは、「調査結果から、高齢者や障害を持つ人々だけでなく、私たち全員にとっての利便性や安全性を高めるための方法を提案していきたい」と今後の意気込みを語りました。

 ゼミ生たちは、秋学期にも引き続きの補足調査・分析等を進め、障害の有無や年齢、性別などに関係なく、すべての人が安心して市電を利用するための提言を行っていく予定です。

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