令和6(2024)年度肥後創成塾を開講しました
2024.09.17
8月8日(木)、20日(火)の2日間、くまもと森都心プラザビジネス支援施設XOSS POINT.(熊本市西区)で、本学と熊本市が共催する肥後創成塾が開講され、県内の高校生・大学生など延べ20名が参加しました。これは、起業に関心のある高校生・大学生などを対象に、起業家・経営者との交流や起業案作成を通して起業を身近に感じてもらい、起業気運の醸成を図るとともに、開業率や県内定着率の向上を目的として実施するもの。今回は「起業家・クリエイターと自分がやりたいことを考えてみる2日間」と題して、アントレプレナーシップ(起業家精神)に触れ、「起業」を身近に感じることをゴールとした2日間のプログラムを開催。参加者が自分のやりたいビジネスとの結びつきをイメージしやすくするために、2つのコース(商品企画コース、まちづくりコース)を設け、自分のアイデアを形にするまでを体験しました。
1日目は、参加者同士の対話のきっかけづくりとして、自己紹介型のアイスブレイクからスタート。緊張がほぐれたところで、ゲストスピーカーの(独)中小企業基盤整備機構中小企業アドバイザーの鈴木健氏による「課題解決や起業の楽しさ」をテーマとした講演が行われました。その後、鈴木氏、商品企画コースの講師を務めるNEON GREEN(株)代表取締役のALLY氏、まちづくりコースの講師を務める(株)urban direction代表取締役の和泉秀氏によるトークセッションが行われ、「自身の仕事内容」「今の仕事を始めた経緯」「高校生時代の経験」などが語られました。
午後からは商品企画コースとまちづくりコースに分かれ、フィールドワークを取り入れたワークを実施。商品企画コースは「ヒトがときめく商品の研究」をテーマに、アミュプラザくまもとの食品売場を訪れ、販売されている商品のなかから「ときめく商品」を一つ選び、その商品の特徴や魅力について研究しました。まちづくりコースは「河原町のまちづくり」をテーマに現地をめぐり、地図を作成しながら河原町の特徴や課題について研究しました。最後に、コースごとに2日目に向けた課題が共有され、1日目が終了しました。
2日目は前回の振り返りからスタート。その後、3グループに分かれ、与えられた時間内にグループメンバーの共通点を書き出し、その数を競うというアイスブレイクを実施。「互いの共通点を見つけることで心の距離を縮めることができる」と、緊張していた生徒たちも、自然と笑顔になり積極的に取り組んでいました。続いて、それぞれのコースに分かれて1日目の振り返りを行い、講師のアドバイスを受けながら自らのアイデアをブラッシュアップしていきました。
午後から行われたプレゼンテーションでは、「河原町のまちづくり」と「商品企画」について、計8名が交互にプレゼン。まちづくりコースのなかからは「癒し」をテーマにしたまちづくりや、「レトロ」をイメージしたまちづくりの提案、商品企画コースからは「アクロボール」や「バランスボール」など、既に販売されている商品の魅力と改善についての提案を発表。それぞれの発表に対し、本学商学部の足立裕介准教授(専門:中小企業論)を含めた3名のコメンテーターから、評価や改善点などがフィードバックされました。参加した瀧川大輔さん(熊本学園大学付属高校2年)は「プレゼンを作るのがとても難しかった。フィードバックのなかで、『波及効果からもう一度コンセプトを見直すと更によくなる』とコメントをいただいたので、再度考えてみたい。考え方についてとても勉強になった」と感想を述べました。