「次代舎」(第7期)で商学部教授の伊津野教授が登壇

教員・研究

2024.10.10

 

 10月2日(水)、熊本県が主催し、本学産業経営研究所と株式会社リ・パブリックが企画・運営する熊本イノベーションスクール「次代舎(第7期)」の講義「サプライチェーンマネジメント応用」が行われ、本学から商学部の伊津野範博教授(専門:交通論、物流論)が登壇しました。14号館1411教室で行われた講義には、県内各地の企業から13名が参加しました。

 講義では、用意した物流データをもとに、マイクロソフトのエクセルを用いて分析。伊津野教授は、便利なショートカット(例:Ctrl+a : 全選択)などを紹介しながら、受講生に物流データに不備や重複が無いか精査させ、最終的に頻度分析や作業生産性による必要人時算出等を求めさせました。

 講義終盤では、「データを用いた改善案を、どう経営層に訴えるのか?」をテーマに、3~4人によるグループワークを実施。各グループの代表者がそれぞれ、「一番大切なことは目的を明確にし、経営陣と雇用者が同じ考え方を共有すること」、「データには、表面的な部分しか現れない。何故この商品が売れているのかなどの重要な部分を理解したうえでないと、経営層に伝えるのも難しいのではないか」、「課題を抽出するのが大事で、その先にデータの活用があるのではないか」と発表しました。

 伊津野教授は、「経営層に、難しい専門の数値(データ)を並べて説明するのではなく、簡単な数式(データ)を用いて説明することも大事」と説明。「でも一番大事なのは、先ずは現状分析をし、次にベンチ―マーキング(競合他社調査)、サービス水準の設定、判断材料としてKPI(重要業績評価指標:Key Performance Indicator)を用いて経営層に伝えていくことが重要である」と締めくくりました。

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