英米学科高大連携:「英語科教育法D」で天明中学校堀尾先生との学び

大学

2024.10.21

 10月10日(木)、1134教室で、英米学科3年次以上を対象とした「英語科教育法D」で、熊本市立天明中学校英語科教諭の堀尾綾子氏をお招きしました。これは、現役の教員から教育実践などについて学ぶことを目的に行ったもので、英語科教諭をめざす3・4年生8名が熱心に講義に耳を傾けました。

 堀尾氏は、「My Belief(信念)」をテーマに、英語教諭として、また一教員としての信念がどのように形成され、授業においてどう行動化しているか、生徒と関わる際に、どのように信念と結びつけて接しているかについて説明しました。「My Belief」に正解はなく、実践的指導力であったり、教員としての使命感、生徒への深い理解など幾層から構築されるものであり、一層一層からなる洋菓子のバームクーヘンの様なものであると例えました。

 ただし、「My Belief」を生徒に押しつけるのではなく、生徒たちの「My Belief」にも目を向けて、お互いの「My Belief」に差がなくなったときに、良い授業が展開できる。そのためには、生徒たちとのコミュニケーションを密にとり、生徒一人ひとりと向き合い、深く理解していくことが大事であると助言しました。

 講義の最後に、授業のUD(ユニバーサルデザイン)化にも触れ、「Equality(平等)、Equity(公平)も、大事な要素ではあるが、みんなが同等に授業を受けられるように環境を整えてあげることも重要である」と述べました。

 質疑応答の時間では、「教師になった理由は」や、「授業のアイデアはどこからくるのか」などの質問に、堀尾氏から「もともとは教員志望ではなかったが、臨時的採用教員を経験し、教員の仕事に魅了されたのがきっかけ。授業のアイデアは、常に学びの主体を生徒と捉え、もし自分の子どもに授業を教えていると考えたら面白い方が良い。そういう発想で授業を組み立てている」などと回答がありました。

 園田紗楓さん(4年)は、「生徒を理解しようとする姿勢が大切だと学ぶことができた。正直今は私自身のBeliefを言語化するのは難しいが、生徒とのコミュニケーションを大事にしながら、私自身のBeliefとは何かについて向き合い続けていきたい。また、生徒が英語を生き生きと学べる環境・授業作りに挑戦していきたいと思う」と感想を語りました。

 

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