商学部「ベンチャー支援実務」で株式会社CAST取締役CFOの浦田拓氏がゲスト講義

学び

2024.11.12

 10月28日(月)、1411教室で商学部の2024年度新設科目である「ベンチャー支援実務」(担当:新改敬英准教授)のゲスト講義が行われました。このゲスト講義は、肥銀キャピタル株式会社(以下、肥銀キャピタル)の寄付講座として実施されるもので、熊本・九州を代表するスタートアップ企業の経営陣を招き、起業家を支援する「経営メンバー」「投資家」「金融機関」でのキャリアと必要な心構え、スキルについて実践的に学びます。全15回の正規講義のうち第4回から第8回がゲスト登壇回で、初回は株式会社CAST取締役CFOの浦田拓氏が登壇し、学生20名が受講しました。

 浦田氏は大学卒業後、肥後銀行およびグループ会社の肥銀キャピタルにおいて融資業務・ベンチャー投資業務などに従事し、その後取締役CFO(最高財務責任者)として肥銀キャピタルの投資先であった株式会社CASTに転職。同氏は「肥銀キャピタル時代に担当していた株式会社CASTは、経営課題がある一方で、技術や将来性に魅力を感じていた。担当をするなかで、課題解決のために自分にできることがもっとあるのではないかと考えるように。経営の実務を学びたいという気持ちもあり、支援する側からスタートアップ企業そのものに自分の居場所を移すことを決意した」と説明。さらに、会社の課題に対して当事者意識を持ち、自分ができることを主体的に実行することが重要だと語りました。

 次に、肥銀キャピタル代表取締役社長の横山輝氏とのトークセッションが行われ、元上司の立場から、浦田氏を株式会社CASTへ送り出したときの心境や、会社として「支援する側」と「支援を受ける側」になった現在の関係性について具体的に話が繰り広げられました。

 講演後の質疑応答では、「どういう基準でベンチャー企業にお金を融資するのか」、「融資を受ける際のベンチャー企業としての魅力の伝え方は」、「周りの人に当事者意識を持って行動させるには」などの質問が学生から寄せられました。

 受講した学生は「将来起業を考えている。銀行が企業のどこに可能性を感じて投融資をするのか、支援を受ける側は何を大事にしないといけないのか、どちらも経験した当事者からの声が聴けたのがとても勉強になった。銀行は起業家の情熱や会社の雰囲気も重視していることが分かった」と感想を語りました。

ベンチャー支援実務 ゲスト講義の日程 (2回目以降)

           
開講日 講師
2024年11月11日 (月) 株式会社クアンド 取締役CFO 佐伯拓磨氏
2024年11月18日 (月) シタテル株式会社 代表取締役CEO 河野秀和氏
2024年11月25日 (月) チャリチャリ株式会社 代表取締役 家本賢太郎氏
2024年12月2日 (月) 株式会社StapleBio 代表取締役CEO 谷川清氏

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