商学部「地域とスポーツビジネス」でプロサッカーチームロアッソ熊本関係者がゲスト講義
2024.12.03
11月26日(火)、商学部の「地域とスポーツビジネス」(担当:池上恭子教授、角田幸太郎非常勤講師)で、プロサッカークラブ「ロアッソ熊本」を運営する株式会社アスリートクラブ熊本営業部の山内慧氏と、ホームタウン推進部の古賀亮部長がゲスト講義に登壇し、33名の学生が受講しました。本講義は、プロスポーツチームの運営に関する知識を学び、地方のクラブチームが抱える課題を解決し、チームの発展とともに地域の活性化につなげていくことが目標。
山内氏は「クラブ理念である『県民に元気を』、『子どもたちに夢を』、『熊本に活力を』をもとに、地域に根ざしたクラブとして、地域に生活する人々とともに発展し、子どもたちには夢と希望を、地域に誇りと感動を与えることを目標に活動している」と述べ、企業の概要などを説明。
古賀氏は、ロアッソ熊本が行うホームタウンの人々と心を通わせるホームタウン活動について言及し、このホームタウン活動の一つにJリーグを使った社会貢献活動である「シャレン※」があると紹介しました。また「福岡と聞けば、ソフトバングホークスを思い浮かべる人もいるかと思うが、熊本と聞いてロアッソ熊本とはならない。まだまだ知名度では、くまモン、熊本城、阿蘇などには遠く及ばない。ホームタウン活動がめざす目標は、ロアッソ熊本が熊本県民に幅広く支持され、最終的に『無形文化遺産』として認知されることである」と語りました。
最後に、「2004年にクラブが誕生し、今年20周年を迎えたが、残念ながらまだ『Jリーグの2部リーグ(以下J2)』に留まっている。『J2』よりも、『Jリーグの1部リーグ(以下J1)』の方が発信力を含め影響力は絶大。地域へ与えるインパクトの最大化と、今後も『J1』昇格をめざしていく」と古賀氏は抱負を述べました。
今後、学生たちはロアッソ熊本から出された課題「自分自身が気になる、取り組んでみたいと思えるような社会課題や共通のテーマについて考えてみよう!」について、グループごとに検討を重ね、来年1月の発表に向けて準備を進めていきます。
※「シャレン」…社会課題や共通のテーマに、地域の人・企業や団体・自治体・学校などとJリーグ・Jクラブが連携して取り組む活動で、地域社会の持続可能性の確保やステークホルダー(利害関係者)の価値の再発見といった効果を生み出すもの。活動を通して、SDGs(持続可能な開発目標)にも貢献している。