商学部吉川ゼミ生が天水町で特産みかんを活用した商品開発と販売会を実施
2024.12.17
商学科吉川勝広教授(専門:マーケティング論)の3年ゼミ生20名が、玉名市天水町で玉名市、玉名市地域おこし協力隊や地元事業者と連携し、特産品のみかんを活用した新商品の開発と販売会を実施しました。同町は人口減少や高齢化が進み、令和2年の国勢調査では人口密度が市全体の平均を下回り(259.8人/㎢)、高齢化率が高い(39.1%)状況から、過疎法に基づき過疎地域に指定されています。玉名市地域おこし協力隊からの依頼により、吉川ゼミ生が同町の活性化と、移住・定住地に選ばれるための認知度やイメージの向上をめざし検討していくなか、みかんを使った商品開発をすることになりました。
ゼミ生たちは3班に分かれ、地元のみかん園の右田柑橘(玉名市天水町小天)や、規格外果物を活用したスムージーなどを提供するぶちスタンド(荒尾市)の協力を得て、ドライみかんを使ったビスコッティ、みかんスムージー、みかんアイスを開発。販売準備では、商品の価格設定やパッケージデザイン、SNSを活用したプロモーション活動、顧客調査を実施。11月23日(土)に白川河川敷(熊本市中央区)で開催された「白川夜市」でビスコッティを、11月30日(土)には農産物直売所「郷〇市(玉名市天水町)」でみかんスムージーを販売しました。
12月1日(日)には「草枕温泉てんすい(玉名市天水町小天)」でみかんアイスを販売。温泉施設内に学生がデザインしたポスターを掲示し商品をPRしました。試食用アイスが来場者に好評で、複数個購入する方も多く見られました。購入者からは「口当たりがよくおいしかった」などの声が寄せられ、学生たちはアンケート調査を通じてさらなる改善に意欲を見せていました。
参加した吉野栞莉さんは、「商学専攻で学んできたマーケティングや商品企画の知識を実際のプロジェクトでいかすことができて嬉しいです。また、熊本に根づいた大学として地域活性化に貢献できたことに意義を感じました。この経験を通じてフードビジネスの知識を深め、今後の活動にも役立てていきたいです」と感想を述べました。
吉川ゼミでは、来年2月中旬に天水市民センターで成果発表会を行い、玉名市地域おこし協力隊との産学官連携活動を引き続き展開していく予定です。