経済学部リーガルエコノミクス学科「演習Ⅱ」で卒業生がキャリア講義

学び

2025.01.22

 12月9日(月)、経済学部リーガルエコノミクス学科の「演習Ⅱ」(担当:井上弘樹教授)で、株式会社あおいFASの経営コンサルタントとして活躍する中村将也氏が登壇し、自身の学生時代、就職活動、キャリアについて話をしました。井上教授の演習Ⅱでは、企業・行政機関の活動にかかわるビジネス法の研究をテーマとし、「積極的・能動的な授業・学習」であるアクティブ・ラーニングを推進しています。卒業生によるキャリア講義も行っており、12名の学生が就職に向けた準備とした心構えや取り組みについて学習しました。

 中村氏は、はじめに目的と共通認識について「①それぞれが自分のキャリア(=働くこと)と向き合う ➁就職したい先を見つける ③そこに就職するために準備することを目的として、今日のこの時間から何かしら学んで帰る。という熱い姿勢で臨んで欲しい」と話し、レジュメを使いフェーズ毎に心構えと取り組みを説明しました。

 また、中村氏の学生時代と就職活動について、「柔道部でのサークル中心の生活で、就職について熟考することなく限られていた時間のなか、公務員志望から公務員試験対策講座を受講し、授業は常に一番前の席で受講、先生にも積極的に質問した。3年生の夏ごろから就職に関する本を参考にしたり、就職課へ頻繁に相談に行ったり、GSA合宿にも積極的に参加した。特に、自己分析の手法を勉強することがきっかけで自己啓発系の書籍を多く読み、人生観や仕事観についての多くの考え方を取り入れた。サークルでは、柔道個人九州大会ベスト8、団体で全国大会出場を果たし、常に努力と実践を重ねた。結果的に、就職活動の軸は変化し、熊本県信用保証協会へ入協し、社会人生活を開始した」と話しました。

 中村氏はその後も中小企業診断士の資格を職場の最年少で取得。令和7年1月から株式会社あおいFAS(福岡)に入社し、経営コンサルタントとして中小企業の支援を行うなど、新たなキャリアチェンジを果たしました。

 中村氏は、キャリアに対する心がけと取り組みについて「人生は一度きりであり、自分の人生の主役は自分。自分の可能性を信じて、少し背伸びするくらいの目標を掲げて挑戦すること。どの環境に身を置くかで成長曲線は大きく変わる。何においても自分で選べる限りは過ごす環境を慎重に選択し、積極的に自分と向き合う場を設けて徹底的に向き合うことが大事」と語りました。

 最後に、「今日のレジュメを読み物として見直して、大いに活用して欲しい。今後も質問や相談は大歓迎で、皆さんが社会に出ても活躍し続け、何かのご縁で一緒に仕事をできる日が来ることを望んでいる」と後輩へのエールを送りました。

 受講した学生は、「自分が何をやりたいのかなかなか決まらない。就職活動は不安だらけだと思っていたが、中村さんの話を聞いて勇気が湧いてきた。明日から徹底的に自分と向き合い、目の前のことを頑張っていきたい」と話しました。授業終了後は、公務員の勉強法やおすすめの書籍、具体的な就職活動についての質問に中村氏が指導する姿が見られました。

 

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