第32期「DOがくもん」第2回講演会を開催しました
2025.01.20
12月21日(土)、本学14号館高橋守雄記念ホールで、本学と株式会社熊本日日新聞社が共催する第32期「DOがくもん」の第2回講演会が開催されました。講師には、元プロ野球選手の山﨑武司氏を迎え、「3度のクビから現役27年~星野監督や野村監督と出会って~」をテーマに講演が行われました。会場には320名が来場し、山﨑氏は高校野球時代から27年間のプロ野球人生における経験を語りました。
山﨑氏は、1987年にドラフト2位で中日ドラゴンズに入団。その後、オリックス・ブルーウェーブを経て、2005年からは東北楽天ゴールデンイーグルスの創設メンバーとして活躍しました。2012年に古巣の中日ドラゴンズに復帰し、翌年に現役を引退。プロ野球選手の平均現役年数が7年と言われるなか、27年間にわたって選手生活が送れたことは誇りだと語りました。また、近年は40代まで活躍する選手が増えていること、またプロのレベルが向上していることの要因として、アマチュア指導者の質の向上や資格制度の普及を挙げました。さらに、プロ野球にも監督ライセンス制度を導入すれば、競技レベルの向上や引退後のキャリア選択肢の拡大につながると述べました。
講演では、高校時代に受けた厳しい指導についても言及し、当時の経験がプロ野球選手として逆境を乗り越える精神的な支えになったと述べました。
また、山﨑氏は27年間で10人以上の監督のもとでプレーした経験を振り返り、「故星野仙一監督からは挨拶や礼儀作法の大切さ、勝負に対する厳しさを学び、故野村克也監督からは身だしなみや準備の重要性を教わった」と紹介しました。さらに、2011年の東日本大震災での復興活動に触れ、防災への備えの大切さについても参加者に呼びかけました。
現在はスポーツコメンテーターとして活動する傍ら、カーレーサーとしても活動する山﨑氏は、「プロ生活を終えても、『また野球をやってみたいな』という気持ちが湧いてきている」と語り、野球への情熱を示し、講演を締めくくりました。