1月22日（水）、本館4階第一会議室で、熊本学園大学田島司郎国際奨学基金 奨学金授与式が行われました。これは、本学が受け入れる外国人留学生や海外へ派遣する学生に対し、経済的支援を目的に、本学大学院を修了された千葉鴻儀氏、深圳大学から本学への第一期交換留学生の仰英姿氏からの寄付金により設立されたもので、今年度は中国からの留学生である張詩雨さん（商学・経済学研究科修士課程1年）、張明天さん（会計専門職研究科専門職学位課程1年）、梁俊杰さん（国際文化研究科修士課程2年）の3名に授与されました。

　授与式の冒頭、吉川勝広学生部長は「千葉さんは大学院の先輩であり、その先輩からの寄与をもとにされた奨学金を皆さんにお渡しできるのは光栄です」と挨拶しました。

　続いて、本学非常勤講師で本奨学基金選考委員の本田暁美先生が、奨学金設立の経緯を説明しました。本田先生は、「千葉さんは中国の大学在学中、日本への留学を強く希望されていましたが、当時、私費留学は制度的にも経済的にも非常に困難でした。そんななか、田島先生が中国を訪問された際に千葉さんが相談に訪れ、保証人になることを引き受けてくださったことで、本学初の私費中国人留学生として留学の道が開かれました。

　千葉さんは、この経験に対する感謝の気持ちを忘れず、卒業後は日本と上海で環境保護団体を設立し、日中の架け橋となる活動を続けられています。そして現在も、恩返しとして奨学金の寄付を継続され、後輩たちの学びを支援されています。学生の皆さんにも、この思いを胸に夢を追い続けてほしい」と、千葉氏が奨学金に込めた熱い想いを語りました。