大規模地震発生を想定した避難訓練を実施

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2025.05.15

 5月14日(水)、大規模地震発生への備えとして全学避難訓練を実施しました。これは、平成28年の熊本地震の教訓をいかして、教職員の指揮命令が明確に伝達・反映されているか検証し、全学生および教職員の安心安全な大学生活を確保することを目的に行ったもの。

 訓練は教室だけでなく、学生食堂、図書館、研究室、体育館など学内全域を訓練の対象に、授業時に震度6弱以上の大きな地震が発生した場合を想定して行われ、学生・教職員約2,000名が参加。地震発生を知らせるアナウンスが学内に流れると、屋内にいる学生・教職員は机の下に隠れるなど身を守る行動を取り、職員の誘導に従って、最寄りの避難場所(大江グラウンド・多目的グラウンド)へ避難しました。

 今回の訓練では、新たな試みとして、「新1号館 みらい」東側に設置された屋外スロープを使い、車いすでの避難を行いました。「新1号館 みらい」は、熊本地震で被災・解体された旧1〜3号館の跡地に建てられた校舎で、震災の教訓を踏まえた設計となっています。今回は4階からスロープを使って、大江グラウンドまで避難しました。

 講評で林学長は「熊本地震から、9年が経ちます。昨年1年間で、震度1以上の地震は3,678回も観測されました。いつまた大きな地震が起こるか分かりません。今日の訓練で学んだことを記憶にとどめ、いざという時には、ぜひ役立てていただきたいと思います」と述べ、立木宏樹副学長は「我々は、常に災害と隣り合わせです。有事の際は、今日のように落ち着いて避難場所に集まってください。備えあれば憂いなしです。日常から備えの意識を持ってください」と話しました。全学生の避難完了後、学生ポータルシステムを使った安否確認のテスト配信を実施。訓練の結果を検証し、今後の避難活動にいかしていきます。

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