高大連携事業の一環で、第一部社会福祉学科黒木邦弘教授が芦北高校を訪問しました

大学

2025.06.11

 6月5日(木)、社会福祉学部の黒木邦弘教授(専門:ソーシャルワーク方法論)とゼミ生7名が熊本県立芦北高校(以下、芦北高校)を訪問し、福祉科の2・3年生36名と交流しました。この訪問は、芦北高校から黒木教授に出張講義の依頼があり、高大連携プログラムの一環として実施されたもの。生徒たちに防災への取り組みの重要性を理解してもらうとともに、災害時に支援を必要とする人々への対応について学んでもらうことを目的として開催されました。

 はじめに、「身近な災害の歴史~過去の福祉施設の被災を手掛かりに~」と題して、黒木教授より過去に被災した福祉施設の事例を紹介し、被害の要因や今後の課題・対応策について説明。そのうえで、日ごろから地域のハザードマップを確認し、被害を受ける前に行動することの重要性を説きました。

 続いて、黒木ゼミの学生は7グループに分かれた生徒たちと一緒に、熊本市の(社福)リデルライトホームと黒木教授が共同開発した避難行動要支援者視点学習ゲームを、黒木教授説明のもと進めました。このゲームには勝ち負けはなく、生徒たちは障害者や高齢者といった「避難行動要支援者」の立場となり、必要な支援が書かれたカードを集めることで、災害時の支援について学びました。生徒たちはこのゲームを通じて、災害時に支援を必要とする人々の避難を円滑にするために必要な物資や人的支援、地域とのつながりの大切さを実感していました。

 体験した2年生の女子生徒は、「障害のある方々のことを自分ごととして捉え、地域の人々と関わり合い、支え合うことが大切だと感じました」と感想を述べました。

 最後に、芦北高校農業科の生徒たちの手作りパンが学生たちにふるまわれ、会場には笑顔が広がりました。

SHARE: