社会福祉学部の中地教授が「若月賞」を受賞しました
2025.07.24
社会福祉学部の中地重晴教授(専門:環境化学、環境マネジメント論、リスクコミュニケーション)が、保健・医療・福祉の分野で顕著な業績をあげた個人に贈られる「若月賞」(主催:農村保健振興基金)を受賞しました。
「若月賞」は、長野県の佐久総合病院で長年にわたり地域医療に従事し、地域医療、農村医学や公衆衛生の発展に多大な功績を残した医師・若月俊一氏を記念し、1992年に創設され、今回で33回目。
中地教授は、日本における公害や化学物質による環境汚染の歴史と現状を分析。「有害化学物質削減ネットワーク」の創設者として、長年にわたり環境政策への提言を続けてこられました。特に阪神淡路大震災では、アスベスト被害の実態をいち早く測定・公表し、以降の震災対策・予防に貢献。また、香川県豊島の産業廃棄物問題や水俣病の最終解決にも尽力されるなど、その研究と実践は多大な社会的意義を持つものとして高く評価されています。
2010年より本学に着任し、現在は熊本学園大学水俣学研究センター長として、水銀汚染問題や国際的な環境規制に関する研究を推進しています。今回の受賞は、長年にわたる環境保全活動と社会への貢献が「若月賞」の理念と合致すると認められたものです。